生涯英語のすすめ − For Life-long English 慶應義塾大学環境情報学部 教授 鈴木佑治
前号をもって「e-language in action 次世代メディアとプロジェクト発信型英語教育」は終了し、次号から新連載が始まります。新連載のタイトルは「生涯英語のすすめ − For Life-long English」です。新連載をスタートするにあたり、私と、私の研究室のプロジェクトメンバーの長谷部葉子さん、山中司君、谷内正裕君、および、CIEEの掘越敏明氏、根本斉氏とで連載開始に先立ち座談会を開き、どのような連載にしていくか自由闊達な討論をしました。今回は、その要約をお伝えいたします。
次号から始まる新連載の企画をご紹介します。これまで2つの連載を通して、鈴木研究室が取り組んできた「プロジェクト発信型の英語」の理念的背景と実践活動を紹介してきました。第1回目の連載では、「日本から発信する英語」というテーマで理論的な背景を述べ、第2回目(前回)の連載では「e-language in Action」というテーマで、小・中・高・大学から社会人にいたるまでの実践報告をしました。e-Language in Actionは、文部科学省21世紀COE拠点形成プログラムに採択された慶應義塾大学政策メディア研究科の「次世代メディア・知的社会基盤」というプロジェクトの一環として行われたプロジェクトで、幼児から大学院生にいたるまでのプロジェクト発信型のオンライン活動を展開いたしました。「e-Language in Action」は、様々な世代の人々が様々な場で、生涯を通して何らかの形で英語を使いながら結果的に英語をものにするというlife-longの英語習得モデルですが、新連載では、その生涯英語という観点から、現在なんらかの形で英語にかかわって仕事をしている人たちを紹介したいと思います。早速、次号から幼児から社会人までの様々な背景を持った方々の英語人生を紹介いたします。英語の魅力、つまり英語がこんなに楽しいもの、英語は一生つきあえるもの、という生涯にわたる楽しさをメールマガジンをお読みの皆さんにお伝えしていきたいと思います。新連載の基本コンセプトとしては、「好きになる英語」ですが、そのコンセプトを伝えるにはどんな手法をとっていったらよいか、今回の座談会の参加者の皆さんと話し合っていきたいと思います。 まず皆さんは、英語が生活と結びついているという実感をどんなところで経験しましたか?