学校生活全体を通した異文化理解の促進
他教科との連携ということで、他教科の教員と英語科教員とでティームティーチングを行った。一例を挙げると、平成17年度9月には地歴公民科の先生にお願いし、三省堂CrownULesson 6 “Singlish bad ; English good”に関連した授業を行っていただいた。テーマはシンガポールにおける独自の英語シングリッシュに関するもの。私の授業では発展学習として、シングリッシュの是非についてディベート活動を行っただけで終わったが、地理の先生は、言語を国家戦略と断言する国際競争力世界第4位のアイスランドの例を示したり、コミュニケーションの相手として常に欧米人を想定することなどの具体的な問題提起で生徒の意見を求め、英語教科書の1トピックを教養にまで高めた。更に先生ご自身もAll Englishで授業を進行したこともあり、生徒から知的好奇心を大いに刺激されたと好評であった。しかし実施にあたっては、ビデオ教材や原稿の準備等、かなりの負担をおかけしたことと思う。今後の課題は、形にとらわれず、10分程度の運用も含め、教員同士が気軽に授業に入れるように、いかに等身大の活動にアレンジできるかということだろう。