キャリアを広げて世界に羽ばたく

グローバルな時代を前向きに生きるための時間管理術

吉田穂波氏
  • 吉田穂波先生
  • 国立保健医療科学院 主任研究官
    産婦人科医/医学博士/公衆衛生修士
執筆者プロフィール
聖路加国際病院で臨床研修ののち、名古屋大学大学院医学系研究科博士課程で博士号を取得。成績優秀のため通常より短期で学位を取得した。その後ドイツとイギリスで産婦人科及び総合診療の分野で臨床研修を行い、帰国後は産婦人科医療と総合診療の両方の視点を持つ新しいスタイルの医師として女性の健康に特化した女性総合外来の立ち上げに携わった。その後女性の健康ケアや女性医療を向上させるためハーバード公衆衛生大学院に留学し公衆衛生修士号を取得し、同大学院のリサーチフェローとして少子化対策に関する政策研究に取り組む。東日本大震災では産婦人科医として妊産婦や新生児の救護に携わる傍ら、災害時の母子保健対策の必要性を感じ、新しい切り口で行った実践研究の成果を、日本のみならず、国際学術大会や米国の学術誌などで発表してきた。現在、医療保健分野の研究・教育施設である国立保健医療科学院において、研究者の育成、災害時の母子保健システムに関する研究、ボトムアップで政策提言ができる環境作り等に貢献している。また、妊産婦救護トレーニング普及、コミュニティ防災事業における助産師との協働、イギリスやアメリカなど諸外国との共同研究や、災害分野の政策提言、ガイドラインの作成に関わるなど国際的に活躍し、世界の母子保健向上に尽力している。4女1男の母。

1998年 三重大学医学部医学科卒 医師
2004年 名古屋大学大学院医学系研究科卒 医学博士
2010年 ハーバード公衆衛生大学院卒 公衆衛生学修士

第1回 はじめに

はじめまして。吉田穂波です。私は産婦人科医で5児の母ですが、3人目の子どもを出産した2008年から2年間、ハーバード大学院に留学をしていました。その留学の際にTOEFLテストにお世話になり、受験勉強で学んだことを「『時間がない』から、なんでもできる!(サンマーク出版)」に書かせていただいたことから、TOEFL Web Magazineでクローズアップインタビュー(*)の機会をいただきました。

外国で暮らし、多様なものの考え方、捉え方を知っていると、人生がより豊かで楽しいものになります。今後、留学を検討中の方や英語学習中の方、グローバル教育に携わる方々にも、ぜひこの感動を味わっていただきたい、自分の失敗から得た教訓をシェアしたい、これから留学を志す方を応援したいと思い、このたびTOEFL Web Magazine に寄稿をさせていただくことになりました。

本年度、弊社ではグループ全体の取り組みの一つとして、貧困国の女性に教育の機会を与えることを支援する「Girl Rising」プロジェクトに取り組むことになったとお聞きしています。産婦人科医としての観点から、今後一層女性が世界で活躍するために必要だと思われるグローバルマインド、キャリア形成などについて、知っておきたい知識やリソースなどをちりばめながら6回に分けて寄稿したいと考えております。

自分の可能性にチャレンジしようとしている皆さん、世界に羽ばたこうとしている皆さん、広い世界を見聞きしたいと思っている皆さんは、社会の宝物で、これからの世界でとても必要とされる存在です。

世界があなたたちを求めています。
World needs you!

ご自分がなさりたいこと、行きたい場所、体験したいことをどんどん周りの人に話してみてください。きっと、応援する人、喜ぶ人がたくさんいると思います。

みなさんの「成長したい」「勉強したい」という気持ちを心から応援しています。

(*)第5回 国立保健医療科学院 主任研究官 吉田穂波氏 ―前編―
   第6回 国立保健医療科学院 主任研究官 吉田穂波氏 ―後編―

上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。