LINGO L.L.C.(リンゴ・エル・エル・シー)はTOEFL®テストやIELTSTMなど留学を目指す方が受ける試験の専門対策校で、受講者のほとんどが明確なスコアの目標を持っています。試験対策ではなく英語力を伸ばす勉強をすべきという意見もあると思いますが、当校が試験対策校ということもあり、スコアアップを目指すことで結果的に英語力も上がるという考えで授業を行っています。もちろんテクニックだけで達成できるわけではなく、地道な英語力向上のためのトレーニングも必要になります。
4技能の中で自分だけでは対策しにくいのがWritingとSpeakingだと思います。今回はWriting Independent Taskについて、当校の授業で行っていることと、学習者が自分でできることをお伝えします。
当校ではグループレッスンでも添削指導を中心に進めます。受講生が宿題で書いた答案を講師が添削して授業でお返ししています。また、授業中にWritingの答案を作成してその場でフィードバックをする場合は、Google Documentを利用します。全員で同じ画面を見て改善点を共有することが出来ます。今はZoomを使ったリモート授業も増えたので、画面共有と合わせて活用すると非常に便利です。
授業内では、以前、受講したTOEFL iBT®テストPropell®ワークショップで学んだことを伝えています。TOEFLテストのWritingはあくまでもfirst draftであり、完璧な答案でなくても高得点が取れることが強調されていました。その場で課題文を見てリサーチをせずに書くわけですから、自分の主張をサポートする具体例は身近なエピソードで十分です。難しい単語や構文を使おうとしてミスが多くなってしまう方には、まずは中学英語でいいので正確に相手に伝わる文章を書くようにお伝えしています。Body段落の始めも格好をつけず、First,やSecond,で全く問題ありません。
According to a survey conducted by…といった暗記表現を使う方には、かえって減点材料になることを伝え、具体例として自分のエピソードを書くことをお勧めしています。内容的には小学生が書く作文のようなものであったとしても、自分の主張をサポートできていれば高得点も可能です。
授業で大切なことは、受講者のレベルに合わせて目指すべき答案を明確にすることです。Writingで15点が目標の方と25点を目指す方とでは理想的な答案は異なります。当校の授業でお渡しするサンプル答案は全て日本人が書いたもので、受講者のレベルにより使い分けています。答案を自力で作り上げるよりは真似から入る方が簡単で早く習得できます。ネイティブが書いた文章も魅力的ですが、あまりに高度過ぎると真似するのが難しいです。
受験生が授業を受けずに自分でできる対策もあります。The OFFICIAL GUIDE to the TOEFL iBT® TestにはIndependent Taskの課題一覧が掲載されています。それを使って15分程度でアイディア出しとBody段落1つを100単語程度で書く練習をお勧めしています。
アイディア出しは5分程度を使い、課題を理解して全ての立場についてサポートする理由を考えます。その上で、自分で書きやすいと思える立場を選んでWritingを始めます。Body段落は「トピックセンテンス→説明→具体例」という英文の典型的な構成をお勧めしています。特に具体例を長めに書いて語数を伸ばすことを意識していただきたいです。
答案は一晩寝かせて、翌日に冷静になった状態で読み直してください。内容的に伝わりやすいか、文法的なミスはないかを検証します。文法ミスが多い方には、無料のGrammarlyなどの英文校正ソフトも便利です。全ての間違いを直してくれるわけではありませんが、自分の添削との答え合わせができます。
TOEFLテストを受験する多くの方は、留学や進学といった目標をお持ちです。授業を通してそのような方々のお手伝いができるのは、大変やりがいのある仕事だと思っております。少しでも多くの方に試験の要件を突破して次のステップに進んでいただきたいです。