イベントレポート

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第62回 「『国際化』が求められる医学部で、なぜ今、TOEFL® テストなのか」開催報告


国際交流促進部

2016年9月27日(火)、東京八重洲ホールにて、ここ数年積極的にTOEFL® テスト利用されてきた「理系」の中でも特に医学系大学・医学部に焦点を当て、大学の教職員の皆様を対象としてセミナーを開催しました。
当日は13大学から15名の方々にご参加いただきました。関東のみならず、遠方からの参加者も多く、関心の高いテーマであった事を改めて認識しました。

セミナーの前半は、TOEFLテストをご活用いただいている関西医科大学中川淳先生、順天堂大学浅野恵子先生、富山大学木村裕三先生から、「各大学の目指す教育の方向」「TOEFLテストを導入した経緯」「どのようにその結果を活用するのか」を中心に発表していただきました。

「『国際化』が求められる医学部で、なぜ今、TOEFL®テストなのか」開催報告」
▲関西医科大学 中川淳先生

参加者の関心が特に高かったのは、「TOEFL ITP® テストスコアの活用方法」についてです。
進級要件、医学英語との連携、海外研修要件などと合わせた、各大学での取り組みに、参加者の方々は熱心にメモを取りながら聞かれていました。

「『国際化』が求められる医学部で、なぜ今、TOEFL®テストなのか」開催報告」
▲順天堂大学 浅野恵子先生

後半は、当協議会国際交流促進部部長の掘越敏明がファシリテーターを務め、発表者3名への質疑対応を行いました。
会場からは発表者への質問だけでなく、各大学での状況や取り組みを発表され、活発な意見交換の場にもなりました。
質疑応答の中で印象的だったのは、「なぜTOEFL ITPテストを選ばれたのか」との参加者からの質問に対して、3名の発表者全員が共通して、「TOEFL ITPテストの信頼性・コストや時間的メリット」とお答えになり、英語教育への取り組みに違いがあるものの、TOEFL ITPテストに対して共通意識をお持ちである事がわかりました。

「『国際化』が求められる医学部で、なぜ今、TOEFL®テストなのか」開催報告」
▲富山大学 木村裕三先生

終了後のアンケートからは、今回のセミナーへの参加理由として、「他大学での活用を参考にしたい」「導入した経緯を知りたい」「本学でTOEFLテストを取り入れる予定であるため」と、多くの大学が具体的な目的をお持ちになって、参加された事が伺えました。
また終了後の感想には、「他大学の英語教育の取り組みが大変参考になりました」「質疑応答で、3大学間の違いが見られて良かったです」「各大学で努力されているところが印象に残りました」などの意見が寄せられ、参加者にとって「収穫があった」と感じていただけたコメントが多く見られました。

2時間半のセミナーは、各大学の取り組みについて活発な議論や意見交換が行われ、同じような課題を持ちながらも英語教育に注力されている教職員の方々の思いを共有する事ができた貴重な時間となりました。 TOEFLテスト日本事務局として、TOEFL iBT® テストやTOEFL ITPテストを活用した英語教育の取り組みに対して、今後も積極的な活動を行っていきたいと考えています。

上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。