英文読解力と速読力が身に付く勉強法が知りたいです
Readingセクションのスコアアップのために、英文読解力と速読力が身に付く勉強法が知りたいです。
TOEFL® テスト開発・運営団体である米国非営利教育団体ETSの公認トレーナーとして活躍されている3名の先生方に、読者の皆様からよくいただくTOEFLテストや英語学習に関する疑問質問にお答えいただきました。
「スラッシュReading」と「シンクロReading」がおすすめ
桜美林大学 五十峰聖先生
2つの方法を提案します。1つ目はスラッシュReadingです。センテンスの中で、ある程度のchunk(チャンク=塊)ごとにスラッシュ(/)を入れ、その塊で読む・理解する方法です。単語1つ1つをなぞる読み方ではなく、チャンク全体で捉えるようになるので読解力が上がります。
2つ目の方法はシンクロReadingです。これはListeningで行う練習ですが、速読力にも繋がります。音声を流しながら、同時にスクリプトを音読する方法です。音声のスピードについていかなくてはいけないので、かなり文章を読み進めるスピードが向上します。ぜひ2つとも試してみてください。
「intensive(精読)」と「extensive(多読)」の両方のアプローチで
神戸女学院大学 田岡千明先生
読解力アップには、構文や単語の意味を把握して、「きっちり」読む精読がおすすめです。自分で単語を調べ、英文の構造を確認しながら、内容も読み取ります。題材は難易度高めの、負荷の高い文章を。反対に速読力アップには、詳細にはこだわらず、スピードを意識してできるだけ量を読むように心がけましょう。題材には、単語を調べなくてもよい自分にとって少し易しめの文章で、問題の付いたものを利用してください。
速読で大事なことは目標を設定すること
甲南大学 津田信男先生
Timed Readings Plusという本をおすすめします。この本は速読用で、Amazonで購入できます。速読で大事なのは目標を設定することです。日本人の平均は1分間100ワード前後ですので、1分間200ワードで70%正解という目標を設定してください。また、速読するのに大事なのはComfort zoneにいないことです。つまり、いつも読んでいるより、少し速めに読むことです。和訳したり、音読したり、ペンなどでなぞりながら読まないでください。このようなやり方で読むと速く読めません。
カテゴリー:TOEFLテスト全般 | Reading | Listening | Speaking | Writing | 英語学習 | 留学 | 公式教材の活用法 | バックナンバー
1分でわかる!TOEFL iBT®テスト
TOEFL iBT®テスト受験のススメ
TOEFL®Essentials™️ テスト 各セクション紹介動画
TOEFL®Essentials™️ テストは、4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)の総合的な英語力を測る自宅受験型テストです。大学入試などで受験者の英語力を判定する上で、重要な判断材料となることが期待されています。このテストは、「アカデミックな英語力」と「一般的な英語力」を組み合わせて測定します。