ネイティブらしい発音はどのようにしたら身に付きますか
TOEFL iBT® テストのSpeakingの発音に自信がありません。発音だけで採点されるわけではないと分かっていますが、ネイティブらしい発音はどのようにしたら身に付きますか。
TOEFL® テスト開発・運営団体である米国非営利教育団体ETSの公認トレーナーとして活躍されている3名の先生方に、読者の皆様からよくいただくTOEFLテストや英語学習に関する疑問質問にお答えいただきました。
間違えると意味が変わってしまう、紛らわしい発音を中心に練習しよう
桜美林大学 五十峰聖先生
発音は難しいですよね。一つの方法は、間違えると意味が変わってしまう、紛らわしい発音を中心に練習することです。Thとs(例:thick & sick)、bとv(best & vest)など気を付ければ簡単に向上します。また発音に加えてイントネーション(抑揚)やアクセントに気を付ければ、よりネイティブさが増します。多少の細かいミスはあっても、全体的にイントネーションがネイティブぽければ、印象は良くなりますよ。
大切なことはネイティブが発音している言葉を理解すること
甲南大学 津田信男先生
発音は大きく、segmental(主に母音と子音)とsuprasegmental(イントネーション、リンキングやリエゾン)などに分かれています。私が若い頃に勉強していたのは専らsegmentalでした。
カシオの電子辞書に『発音トレーニング』というのがあります。子音や母音の発音を聞いて、自分の声を録音すると点数が出てきますので、自分の発音がどれくらいできているか確認できます。『英語発音クリニック』では、母音、子音だけでなく、イントネーションを聞いて録音し、聞き比べができます。ほかに音楽を聞きながら真似て歌うと、suprasegmentalが良く理解できます。例えば最近流行っている曲で、"Play That Song"があります。この"Play that song"の"that"の"t"が全く発音されていないことに気づくでしょう。"all night long"の"night"の"t"も省略されています。ほかに "When you gonna play"などの日常会話に使われる "gonna"などです。
大切なことはネイティブのように話すことではなく、ネイティブが発音している言葉を理解することです。
海外ドラマやインタビュー動画をコピーしよう
明治大学 横川綾子先生
そもそもnativelikeness(ネイティブらしさ)はTOEFL iBT® テストの採点基準に含まれていないので(nativelikenessの基準も曖昧)、その点ではintelligibility(わかりやすさ、通じやすさ)を追及してほしいです。
その上でnativelikenessを求めるのなら、海外ドラマやインタビュー動画を何度も見て・聞いて、話し方をコピーすると良いですよ。私もそうやってきました。
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