Speakingの回答を添削する際のコツや注意点を教えてください
Speakingの独学をしていますが、自分の回答を添削する際のコツや注意点を教えてください。
TOEFL® テスト開発・運営団体である米国非営利教育団体ETSの公認トレーナーとして活躍されている3名の先生方に、読者の皆様からよくいただくTOEFLテストや英語学習に関する疑問質問にお答えいただきました。
全体的に聞きやすいか、イントネーションを上手く使えているかをチェック
桜美林大学 五十峰聖先生
独学でもSpeakingは伸ばせるところはたくさんありますよね。自分の回答を添削、という事ですが、録音したスピーチを添削、という前提でアドバイスします。まずは全体的に聞きやすいか、をチェックしましょう。ネイティブ発音になっているか、ということではなく、程よい声の大きさ、スピード、明瞭さ、間合いを取りすぎていないか、などは自分でも簡単にチェックできますね。またイントネーション(抑揚)を上手く使えているかも重要ですので、日本語で話すときよりもよりダイナミックに、感情を込めて伝えているかを聞いてみましょう。また余裕があれば、自分が使っている動詞や形容詞などを書き出し、他の言い回しがないか、より高度な語彙を使えないか、などを調べて再練習することをおすすめします。
採点の3つの観点をクリアしているかどうかを考えて練習しよう
甲南大学 津田信男先生
Speakingは、3つの観点から採点されます。1. Topic development: how fully you answer, how exactly you express your ideas, how well you connect your ideas 2. Delivery: clear and fluid speech, good pronunciation & intonation, natural pace 3. Language use: use of grammar & vocabulary to express your ideas この3つの観点をクリアしているかどうかを考えて練習してください。例えば、ポーズが空きすぎたり、十分な理由が述べられないなら減点対象となります。発音に関してはネイティブのような完璧さは必要ありませんが、ちゃんと理解できるような発音・イントネーションが望まれます。
録音し採点者になりきってツッコむ
明治大学 横川綾子先生
録音し、採点者の視点で聞いてみましょう。五十峰先生のフィードバック*は参考になります。Task 1 & 2では、聞き手の頭にありありと状況が浮かぶような説明になっているか、Task3~6では、(資料と)講義や会話の内容が60秒の中で正確かつ効率的に盛りこめているかを吟味します。それらの改善点を意識しながら、同じタスクを納得するまで練習し、自分なりの解法を確立してください。
*ETS公認トレーナー直伝 TOEFL iBT® テスト対策、ここがポイント!
第42回 レベル別・TOEFL iBT® テスト 4技能対策⑦「中級Speaking対策と添削学習」
第47回 レベル別・TOEFL iBT® テスト 4技能対策⑫「上級Speaking攻略法」
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1分でわかる!TOEFL iBT®テスト
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TOEFL iBT®テスト受験のススメ
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TOEFL®Essentials™️ テスト 各セクション紹介動画
TOEFL®Essentials™️ テストは、4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)の総合的な英語力を測る自宅受験型テストです。大学入試などで受験者の英語力を判定する上で、重要な判断材料となることが期待されています。このテストは、「アカデミックな英語力」と「一般的な英語力」を組み合わせて測定します。