自分でWritingの間違いに気づく方法はありますか
Writingの自己添削をする際に、自分でWritingの間違いに気づく方法はありますか。
TOEFL® テスト開発・運営団体である米国非営利教育団体ETSの公認トレーナーとして活躍されている3名の先生方に、読者の皆様からよくいただくTOEFLテストや英語学習に関する疑問質問にお答えいただきました。
自分の書いたものをいったん「寝かせる」…とその他
神戸女学院大学 田岡千明先生
テスト本番以外で時間がある時…という条件でアドバイスさせてもらうと、少なくとも2~3日の時間をおいて、書いた時とは「違う自分」になって内容や英語をより批判的に確認するという方法があります。そのほか、より具体的なアドバイスとしては、
1.Google検索で自分が使っている表現が本当にあるのかどうか「面倒くさがらず」確認する。
二重引用符(“ ”)を付けて検索するとヒット数が出てきます。100%ではありませんが、一般的にヒット数が多ければそれだけ良く使われている自然な英語の繋がりと考えることができます。例えば「~をポジティブにとらえる」をcatch positivelyとしたけれど、実際使用されるのかどうか調べたければ “catch positively”で検索します(数だけでなくこの意味で使われているかどうかさっそく検索してくださいね)。
2. 代名詞が何を指しているのか批判的にチェックする。
きっとit, they, them, this, that など多数使っていると思いますが、ちゃんと指しているものがあるかどうかReadingの問題を作っているつもりで確認してみましょう。
採点の3つの観点を踏まえて見直しましょう
甲南大学 津田信男先生
Independent Writingの場合は、次の3つの観点から採点されます。
1. Development of ideas(いかに自分の述べた意見をサポートしてアイデアを展開しているか)
2. Organization(パラグラフライティング:topic sentence, supporting sentencesやsignal words(However, On the other hand, Therefore,など)を使ってcoherence(一貫性のあるパラグラフ)になっているか。
3. Quality and accuracy of language used(正しい文法や適切な語彙の使用)
これを踏まえて自分の書いたエッセイを見直すと何が足らないのか気づくはずです。
音読する・紙で読む・インターネットにあげる
明治大学 横川綾子先生
作家のポールー・オースターは、自分の原稿は必ず音読して推敲するそうです。文法の破綻や論理の飛躍は、声に出して読むと気づきやすくなる経験は私にもあります。また、紙に印刷して読むと、自分の書いたものを客観的に読めるので良いですね。同じ理屈で、ブログやインターネット掲示板に投稿すると、他人が書いたかのように距離を置いて読めます。ワードのスペルチェックや類義語(単語を反転→右クリックでタブが出る)検索の機能も、練習では活用すると良いでしょう。
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