「英語を話せる」と言えるのはどのぐらいのレベルですか
「英語を話せる」と言えるのはどのぐらいのレベルですか。目安となる語彙数や文法知識のレベルなどありますか。
TOEFL® テスト開発・運営団体である米国非営利教育団体ETSの公認トレーナーとして活躍されている3名の先生方に、読者の皆様からよくいただくTOEFLテストや英語学習に関する疑問質問にお答えいただきました。
まずはSpeakingセクションの基準で
桜美林大学 五十峰聖先生
一口に話せると言っても、何を目的とするかによっても変わってきますよね。友達とたわいのない話をする、授業内でプレゼンをする、仕事で業務に関する専門的な話をする、などによって求められる英語のレベルが変わってきます。少なくともTOEFL® テストにおいては、留学をして必要なアカデミックタスクを十分にこなせるように作られていますので、大学・大学院に入れる程度のSpeakingセクションのスコアが目安である、と考えて良いでしょう。語彙数に特に決まりはありませんが、今までの高得点の例をみていますと45~60秒で100語かそれ以上話せる人が多いですね。また文法においては、初歩的なミスを繰り返さない程度の間違いであれば問題ありません。
CEFRを参考にしましょう
甲南大学 津田信男先生
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)というヨーロッパ全体で外国語学習の習得を示すガイドラインがあります。これを用いればどのレベルであればどれぐらいの英語が喋れるかが分かります。英語は文法や語彙数だけで決まる訳ではないので、このガイドラインを参考にすれば自分の英語を向上させるには何が必要なのかが分かります。
「話す」のも色々
明治大学 横川綾子先生
自分の要求を単語レベルで手短に伝えるのも、難しい商談をまとめるのも同じ「話す」ですから、タスクの違いによって必要となる語彙や文法知識はかなり幅があります。General Service Listという、Michael Westが1953年に発表した実用向け基本単語リストの見出し語は約2000語ですので、GSLの見出し語約2000語+関連語約1500語=約3500語が自在に使えれば、さほど苦労しないでしょう。文法は、高校1年までの学習内容が身に付いていれば十分ではないでしょうか。
Selecting vocabulary: General service list of English words
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