学習本を使った勉強方法について教えてください
ひとつの学習本を何回か解くと答え自体を覚えてしまい、あまり効果がないような気がしてきます。何か違った形で再利用する方法などはありますか。
TOEFL® テスト開発・運営団体である米国非営利教育団体ETSの公認トレーナーとして活躍されている3名の先生方に、読者の皆様からよくいただくTOEFLテストや英語学習に関する疑問質問にお答えいただきました。
題材を徹底的に復習!
桜美林大学 五十峰聖先生
答えを覚えてしまった問題に対しては、題材そのものを復習用に使いましょう。Readingのpassageはパラグラフごとに音読する、要約する、スラッシュを入れつつサイトトランスレーション(声に出しながら訳す)など色々練習できます。Listeningのレクチャーや会話は音読、シンクロリーディング(音声に合わせて音読する)、リピーティング(音声を止めながら、スクリプトを見ずリピートする)、そしてシャドーイング(音声を流しながら、スクリプトを見ずに追いかける)などの音声練習に適しています。
素材をアウトプットの練習として活用しよう
神戸女学院大学 田岡千明先生
恐らく学習本というのは問題集のことだと思うのですが、インプットの素材(Readingの文章やListeningの原稿・音声)をアウトプット(SpeakingやWriting)に活用することを心がけてみてください。Readingであれば段落ごとに数十語程度のサマリーを書いてみる、Listeningであれば英会話で使えそうな表現を抜き出して覚えるなど。そのほかには覚えるべき単語が多く出てくる文をいくつか暗唱してみる、段落まるごとシャドーイング練習する、または日本語訳を見ながら英語に変換する練習をする…などなど。インプットの素材はきちんとした英語(であるはず)なのでアウトプットのお手本として利用しましょう。
時間を置いて再度解く、または音声だけ利用して学習しても良いのでは
甲南大学 津田信男先生
私の教えていた学生で夏の講座で勉強し、春の講座でも同じテキストを使ったことがありましたが、ほとんど覚えていませんでした。つまり、ある程度時間を置いて練習すると答えを覚えているということはありません。また、音声だけを利用して電車の中で聞いたりしている学生もいました。参考になれば幸いです。
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