70% of the stars in our Milky Way Galaxy are M dwarf stars, and their habitable zone planets are wonderful subjects for future research.
(天の川銀河の恒星の70パーセントはM型矮星であり、そのハビタブルゾーンにある惑星は、将来の素晴らしい研究テーマである。)
(『TOEFL® TEST スピーキング英単語』 p.81 Unit4 Lecture1 Paraphrase⑧)
今回のターゲット語はsubjectです。subjectは名詞も形容詞も動詞もある多義語の王様です。ではここで問題です。次の文に挙がった3つのsubjectの意味はそれぞれ何でしょうか。
(1)The subjects of the experiment were 500 men in their forties.
(2)The area is subject to flooding.
(3)The city was subjected to Roman rule.
まず(1)ですが、これは名詞のsubjectで「被験者」という意味で、英文全体は「その実験の被験者は40代の男性500人だった」という意味です。(2)は形容詞のsubjectで「影響を受けやすい、従わねばならない」という意味で、よくbe subject to Aの形で用いられます。英文全体は「その地域は洪水の影響を受けやすい、その地域は洪水が起こりやすい」という意味になります。(3)は動詞のsubjectで、この文では受動態で使われています。be subjected to Aで「Aに従属している、A(不快な経験など)を受ける」という意味があり、英文全体は「その都市はローマの支配下に置かれていた」という意味です。
この例文以外に名詞として、『TOEFL® TESTスピーキング英単語 ワンポイント講義』でも使われている「主題、テーマ」といった意味や、「学科」や「主語(英語で「主語」の略号はSubjectの頭文字をとって“S”なのです)」など様々な意味があります。
このようにたくさんある意味を、ばらばらに覚えるのは無理がありますね。
さあ、こんな時は語源です。subは「下に」という意味で、subway「地下鉄」とかsubmarine「潜水艦」でもお馴染みですよね。jectは「投げる」という意味を表しています。つまりsub-jectは「下に投げる」という意味が原義です。
つまり(1)は「実験の下に投げ出された人=被験者」だし、(2)は「洪水の下に投げ出されてしまう=洪水の影響を受けやすい」ということになり、(3)はそのものずばり、「ローマの支配下に投げ出された都市」のイメージです。これですっきりしましたね。どんなに多義に見えても語源をたどると一つのイメージにまとめられる場合があるのです!
日本文の意味に合うように[ ]内の語句を並べ替えて英文を完成させましょう。ただし、文頭で用いる語も小文字にしてあります。(1語不要)
[in / object / my son / frequent / bad colds / his / to / was / subject] childhood.
(私の息子は子供の頃、よくひどい風邪にかかっていた。)
[My son was subject to frequent bad colds in his] childhood.(不要語object)
☞ be subject to A「Aの影響を受けやすい」。
☞ frequentは形容詞なのでbad coldsの前に置く。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』からアカデミックな場面でよく使われる英単語を紹介しています。TOEFL® テストの対策にご活用ください。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』の編集チームが監修しています。
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