Some researchers argue that this decision fatigue could be a major factor in trapping people in poverty.
(一部の研究者は、この決定疲労は、人々が貧困から抜け出せなくなる大きな要因になりうると主張している。)
(『TOEFL® TEST スピーキング英単語』 p.187 Unit9 Lecture1 Original⑥)
☆povertyは「貧困」という意味の名詞です。その形容詞はpoorでラテン語pauparos pau-(=few, little)+ paros(= producing)を語源とし、「ほとんど生み出さない」が原義です。
さて、貧困には絶対的貧困(absolute poverty)と相対的貧困(relative poverty)の2種類があります。前者は、必要最低限の生活水準を維持するための食糧、生活必需品などを購入できる水準に達していない人びとのことを指し、世界銀行の定義では1日1ドルを貧困ラインと定め、それ未満で生活している人びとを「絶対的貧困層」(the absolute poor)と定義しています。主に開発途上国(developing country)で起きている貧困問題と言えます。一方、後者は所得の中央値の半分を下回っている人びとの割合を指し、その国の所得格差(income disparity)を表している数字で、主に先進国(developed country)での貧困問題と言えます。国連大学の研究によると、最も裕福な1%の人だけで世界全体の富の40%を所有していると言われています。ちなみに2018年Forbesが発表した世界の大富豪(super-rich people)の番付では、1位はジェフ・ベゾス(Amazon.com, Inc.)、2位はビル・ゲイツ(Microsoft®)、3位はウォーレン・バフェット(Berkshire Hathaway Inc.)となっています。
ところで、皆さんはワーキングプア(working poor)という言葉を聞いたことがありますか。この言葉は、2004年頃からアメリカで聞かれるようになりました。日本では明確な定義はなされていませんが、「フルタイムで働いても、健康で文化的な最低限度の生活が送れるかどうか分からない状態」を指すと一般に言われています。やはり経済的不平等を是正する(reduce economic inequality)ことが必要ですね。
次の英文が示す内容として最も適当なものを、①~④の中から一つ選びましょう。
Although there is less poverty and more wealth than in the past, the percentage of people in the United States who say they are happy has not changed much since the 1950s.
答 ②
☞ 接続詞althoughと比較構文に注意。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』からアカデミックな場面でよく使われる英単語を紹介しています。TOEFL® テストの対策にご活用ください。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』の編集チームが監修しています。
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