Planets in the habitable zone of each star are waiting to be explored.
(それぞれの恒星のハビタブルゾーンに存在する惑星は、この先の探索を待つばかりである。)
(『TOEFL® TEST スピーキング英単語』 p.79 Unit4 Script)
今回ターゲットとなる単語はeachです。eachは簡単そうに見えて、色々な意味、用法のある単語です。まず例文をいくつか見てみましょう。
(1)There are a lot of cherry trees on each side of the river.
この例文のeachは形容詞であり、後の単数名詞を修飾してeach Aの形で「それぞれのA、各々のA」という意味を表します。文全体の意味は「その川のそれぞれの側(=両側)にはたくさんの桜の木がある」となります。形容詞のeachは後には通例単数名詞がくるので、each(×)sides of the riverとはなりません。形容詞のbothを用いて同じ意味を表すとboth sides of the riverとなります。bothの後には名詞の複数形が続くことに注意しましょう。形容詞のeachとよく似た語にeveryがありますが、eachはeveryよりも「それぞれ別々に見てどれも」という意味になり要素を個別のものとして扱う感覚が強いこと、また今回の例である「川の両側」のように要素の数が「2」であることを前提とするものについてはeachを使い、要素の数が「3以上」を前提とするものについてはevery+単数名詞などが使えることを覚えておきましょう。なお、要素の数が「2」であることを前提とするものの場合は、形容詞のeitherを用いてeither side of the riverとしても「その川の両側」という同じ意味を表します。
(2)Each of the books costs 1,000 yen.
この例文のeachは代名詞で、each of Aの形で「Aの各々、Aのそれぞれ」という意味を表します。ここで注意したいのはAは複数形の代名詞や複数名詞になり、複数名詞の場合にはthe / these / 所有格などで限定されるということです。つまり、単数名詞を用いた(×)each of the bookや、名詞が+限定されていない(×)each of booksといった使い方はないということです。またこの文のように、each of Aが主語になった場合は通例単数扱いとなりますが、Aの複数形に引かれて複数扱いされる場合があること、またeveryは形容詞用法しかないので、every of A(×)の形はないということにも気をつけてください。
(3)Tom left his sons each a lot of money.
この例文のeachは目的語のhis sonsの後で働く副詞用法で、A(複数名詞)eachで「Aそれぞれ」という意味を表しており、英文全体の意味は「トムは自分の息子たちそれぞれにたくさんのお金を遺して死んだ」という意味です。代名詞のeachを用いるとTom left each of his sons much money.と書き換えることができます。
どうですか。eachのように一見すると簡単に見える単語も、様々な用法で用いる場合があり、きちんと整理しておかなければ使いこなせないということを覚えておいてください。
日本文の意味に合うように[ ]内の語句を並べ替えて英文を完成させましょう。ただし、文頭で用いる語も小文字にしてあります。(1語不要)
[is / each / responsible / employees / of / for / the / every] the accident.
(社員の一人ひとりにその事故の責任がある。)
[Each of the employees is responsible for ] the accident.(不要語every)
☞ each of the employees「社員一人ひとり」 。
☞ be responsible for A「Aの責任がある」。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』からアカデミックな場面でよく使われる英単語を紹介しています。TOEFL® テストの対策にご活用ください。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』の編集チームが監修しています。
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