The brain then interprets the image, selecting features that fit with the world pieced together from past experiences.
(その後、脳がその像を解釈し、過去の諸経験から組み上げられた世界に適合する特徴を選び出す。)
(『TOEFL® TEST スピーキング英単語』 p.209 Unit10 Lecture1 Original④)
selectは「選ぶ」という意味の動詞ですが、類義語としてchooseを思いつく人も多いでしょう。どのように意味合いが異なるか、次の例文で考えてみましょう。
(a)からわかるように、selectには「より優れたものや目的にかなったものを(慎重に)選び出す」という意味合いが強くあり、chooseよりもかたい響きを持つのが特徴です。例文は、The club chose three players …と言い換えることもできますが、「より優れた選手を慎重に選んだ」という意味合いは薄れます。それに対して、(b)は「(選択肢や候補の中から)ただ選ぶ」というchooseの平易で日常的な意味合いがよく表れています。drinking、healthという反対の性質を持つものが選択肢であるため、「より優れたものを選ぶ」という意味合いのselectをここで用いることはできません。ちなみに、「どれを選んでも大差ない」というような、より気軽で日常的な状況では、pickという動詞を用いることができます。例えば、“Pick three colors you like.” ならば、「好きな色を3つ選んでください」という意味です。
次に、派生語について考えてみましょう。selectからはselectionという名詞が派生しますが、やはり「より優れたものを(慎重に)選ぶ」という意味合いが強く反映されます。例えば、selections from an artist's past worksは「アーティストの過去の作品から選りすぐったもの」→「精選作品集」という意味になります。また、ダーウィンの進化論(Darwinism)の中心概念である「自然淘汰(自然選択)」は、英語ではnatural selectionと言います。「ある環境での生存に、より適したものが選別される」という意味合いがよく感じられますね。
selectはそのままの形で形容詞として用いることもできますが、やはり「特選の」「極上の」といった「より優れた」という意味合いの強い語です。例えば、I only enjoy a few select sake.ならば「私は選りすぐりの日本酒しか飲まない」という意味です。
日本文の意味に合うように[ ]内の語句を並べ替えて英文を完成させましょう。
Through the three stages of exams, [people / only / be / ten / to / selected / nearly / from / three hundred / were] applicants.
(3段階の試験を経て、300人近い応募者の中から10名のみが選ばれることになっていた。)
Through the three stages of exams, [only ten people were to be selected from nearly three hundred] applicants.
☞ was [were] to be done「…されることになっていた」。
☞ select A from B「BからAを選び出す」。→A be selected from B「BからAが選び出される」
。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』からアカデミックな場面でよく使われる英単語を紹介しています。TOEFL® テストの対策にご活用ください。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』の編集チームが監修しています。
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