Perhaps they ingested more than cold-blooded reptiles do, but it may not have been necessary for them to eat the quantities that warm-blooded mammals need to sustain an elevated body temperature.
(ひょっとすると、恐竜は冷血動物である爬虫類よりも多くの量を摂取していたのかもしれないが、温血動物である哺乳類が高い体温を保つために必要なほどの量を食べる必要はなかったかもしれない。)
(『TOEFL® TEST スピーキング英単語』 p.123 Unit6 Script)
今回ターゲットとなる語はperhapsです。さて、みなさんが日頃使っている日本語での会話で「恐らく、多分」という言葉はよくでてきますよね。でも英語で、possibly、perhaps、maybe、likely、probably、doubtless、inevitably、definitelyって区別できますか。そんなこと言われたって「なんのこっちゃ!?」てなりますよね。区別のヒントはこれらの副詞の並び順にあります。さぁ分かりますか…。実は、上記の副詞はこの並び順に確信度が上がっていくのです。ある辞書には、possibly(30%以下の確信度)、perhaps(30%以上)、maybe(35~50%)、likely(65%以上)、probably(70%以上)、doubtless(80%以上)、inevitably(90%以上)、definitely(95%以上)と紹介されています。今回の『TOEFL® TEST スピーキング英単語』では、「恐竜の食料摂取量」について述べていますが、perhapsを用いているところを見るとそれほど確実な証拠がないので、かなり低い確信度を含むこの語を使ったのだろうと推察されます。
もちろん日常生活では辞書レベルに書かれているところまで厳密に使い分けていないにしても、ある程度、「可能性の大小」を覚えておかなければ、少しおかしな印象をネイティブスピーカーに与えてしまったり、思わぬ誤解に繋がったりすることがあります。
例えば日本人はよく「恐らく」と言いたい時にmaybeを使いますが、次のやりとりはどうでしょうか。
“Will you marry me? I'd make a good husband, Jenny.”
“Maybe, Tom.”
“Great! I'm the happiest man in the world!”(???)
ジェニーはトムにプロポーズされて、“Maybe.”と答えています。日本語の「恐らくね」という意味だと、なんとか結婚してもらえそうですよね。そうすると、このやりとりのようにトムは喜ぶはずですが…、残念ながら先ほどお話ししたようにmaybeの可能性は半分以下なのです。この答えだと、トム君は残念ながらジェニーに結婚を断られたことになりそうですね…。
実はこのやりとりの一番最初のセリフは「フォレスト・ガンプ / 一期一会」という映画で、ガンプ役のトム・ハンクスがジェニーにプロポーズしたときのセリフで、「結婚してくれないか。僕はよい夫になるよ、ジェニー」という意味です。そうそう、このセリフの「…になる」という意味になるmakeの使い方にも気をつけておいてください。
さて実際に映画の中の二人はどうなったのか…。ジェニーはガンプのプロポーズを受けたのでしょうか。これはネタバレになりますのでこの感動の映画をまだ見ていない人のために伏せておきますね。
日本文の意味に合うように[ ]の中から適切なものを選んで英文を完成させましょう。
(あすの降水確率が10%だという天気予報を聞きながら…)
OK! [Perhaps / Possibly / Probably] it will be fine tomorrow.
OK![Probably] it will be fine tomorrow.
訳例:「よし!恐らく明日は晴れるね。」
☞降水確率が10%ということはかなり晴れる可能性は高いので、probablyを使う。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』からアカデミックな場面でよく使われる英単語を紹介しています。TOEFL® テストの対策にご活用ください。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』の編集チームが監修しています。
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