According to one legend, two brothers, Albrecht and Albert Durer, lived in a tiny village near Nuremberg, each dreaming about becoming an artist.
(ある逸話によれば、アルブレヒト・デューラーとアルベルト・デューラーという2人の兄弟がニュルンベルク近郊の小さな村に住んでいて、芸術家になる夢を抱いていた。)
(『TOEFL® TEST スピーキング英単語』 p.35 Unit2 Lecture1 Original②)
legendは「レジェンド」というカタカナ語が次第に広く使われるようになっていることもあり、日本人学習者にとってなじみのある単語となっているようです。語源的には「読むべきもの」という意味のlegereというラテン語に由来し、「伝えられた話」という意味。『TOEFL® TEST スピーキング英単語』の用例はまさにこれに当たります。また、「言い伝えられるような人」という意味から「伝説的人物」という意味でも用いられ、カタカナ語の「レジェンド」はこの意味で用いられることが多いようです。その人物が生きている場合にも用いられ、英語でもIchiro is a legend in his own time.(イチローは生きながらにして伝説と化している)のように用います。
legendと間違えやすい語を2つ取り上げましょう。1つはmyth(神話)です。こちらは原則として「神の物語」のことで、なんらかの超自然的な要素を含む話のことです。そこから、「根拠のない話」「誤った俗信」という否定的な意味合いが生じる点に注意が必要で、We should dispel the myth that men are more rational than women.(男性の方が女性より理性的だなどという俗信は捨て去るべきだ)などのように用います。
もう1つは、legacy(遺産)です。これは本来「(肯定的・否定的を問わず)過去から伝承されたもの」を指します。政治家などがよく使うようになった「レガシー」というカタカナ語は、公共の施設や制度などで「次世代に伝えるべきもの」という意味合いが強いようです。legendのように「人物」を表すことはなく、The Tokyo 2020 Organizing Committee is working to promote actions that will result in positive and long lasting legacies. (2020東京オリンピック組織委員会は、末永く誇れる遺産につながる行動を促すべく努力している)のように、「人・組織・国が残すもの」という意味で用います。
日本文の意味に合うように[ ]内の語句を並べ替えて英文を完成させましょう。ただし、文頭で用いる語も小文字にしてあります。(1語不要)
[has / according / legend / it / that] the band completed the recording over one night.
(伝説によると、バンドはそのレコーディングを一晩で終えたそうだ。)
[Legend has it that] the band completed the recording over one night.(不要語according)
☞ A has it that SV…「A(伝え話など)によると…ということだ」。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』からアカデミックな場面でよく使われる英単語を紹介しています。TOEFL® テストの対策にご活用ください。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』の編集チームが監修しています。
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