When this water is tossed into a cold environment, the stored energy is quickly released, creating additional cooling effects.
(この水が冷たい環境の中に放り出されると、蓄えられたエネルギーがすぐに放出され、さらなる冷却効果を起こす。)
(『TOEFL® TEST スピーキング英単語』 p.57 Unit3 Lecture1 Original⑥)
effectは「影響」「効果」という意味の名詞です。『TOEFL® TEST スピーキング英単語』にUnit3では「ムペンバ効果」という物理現象の名称としてもMpemba effectという表現が登場します。「影響」という意味を持つ別の語であるinfluenceとの混同でさまざまな誤用が見られる語なので以下のような点に注意しましょう。
まず、effectは原則として名詞です。つまり、influenceのように名詞(have a great influence on children「子どもに大きな影響を及ぼす」)、動詞(greatly influence children)の両方で用いることはできません。よく見られる誤用は、「彼の行動は学生に影響を及ぼした」という意味を表すのに、His behavior ✖effected his students.のようにeffectを動詞として用いてしまうものです。He 〇influenced his students. が正しい表現です。ちなみにaffectという動詞がありますが、これは一般に、何かが「数値などの具体的な結果に直接影響する」という文脈に限られ、Stronger yen adversely affected our business.(円高が私たちの商売に悪影響を及ぼした)などのように用います。
次に、influenceが「考え方や行動に及ぼす間接的な影響」という意味合いであるのに対して、effectは「物理的・化学的な効き目」という意味合いを持つという点です。『TOEFL® TEST スピーキング英単語』の用例は、まさにeffectの持つこの意味合いが表れていますね。したがって、日常的な人間関係における「影響」にはinfluenceを用いることが圧倒的に多く、effectを用いる場合は、His warning to his son had almost no effect.(息子に対する彼の警告にはほとんど効果がなかった)のように、命令や禁止などの「効き目」といった文脈に限られます。
effectには「効力」「趣旨」といった意味もあります。このような意味はgo [come] into effect(発効する、実施される)、to the effect that SV…(という趣旨で)などの定型表現の一部として身に付けるのが効果的です。また、effect of A on B「AがBに及ぼす効果」という前置詞とのつながりも重要です。
日本文の意味に合うように[ ]内の語句を並べ替えて英文を完成させましょう。(1語不要)
Younger children [effected / are easily / or do / influenced / by / their elders / what / say].
(幼い子供は年上の子が言ったりしたりすることに影響を受けやすい。)
Younger children [ are easily influenced by what their elders say or do].(不要語effected)
☞ be easily influenced by A「Aに影響を受けやすい」。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』からアカデミックな場面でよく使われる英単語を紹介しています。TOEFL® テストの対策にご活用ください。
※本コーナーは『TOEFL® TEST スピーキング英単語』の編集チームが監修しています。
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