Speaking・Writingセクションの採点について
英語4技能「読む・聞く・話す・書く」を測るTOEFL iBT®テストで、特に日本人の学習者が苦手とするのは、SpeakingとWritingの2つのセクションではないでしょうか。確かに選択問題のReading、Listeningセクションより、自分で考え、発信する、アウトプット型の設問は、「どのように勉強したら良いか分からない…」という方も多いでしょう。
TOEFL®テスト主催団体のEducational Testing Service (ETS)では、SpeakingとWritingの2つのセクションについて、採点基準を示したスコアガイド(ルーブリック)を公表しています。このスコアガイドには、現在の自分のレベルを客観的に理解し、高得点を取るためのポイントがまとめられているので、ぜひ参考にしてください。
例としてSpeakingセクションのスコアガイドを見てみましょう。Speakingセクションは、「Delivery(話し方)」「Language Use(言語使用)」「Topic Development(話の展開)」の3つのポイントから採点されます。
Deliveryでは、良い発音、自然なペースと自然な響きのイントネーションなど、話の明確さ、流暢さを測ります。
Language Useでは、自分の考えを伝えるために、文法や語彙がどのくらい効果的に使用されているかを測ります。
Topic Developmentでは、設問について十分に回答しているか、また自分の考えを理路整然と述べているかを測ります。良い回答はだいたい制限時間をほぼ全て使用し、アイデアとアイデアの繋がりや、1つのアイデアから次のアイデアへの流れが明確で、話を追いやすいものです。
回答は完璧である必要はなく、たまのエラーやささいな間違いがあっても高得点を取ることはできます。例えばSpeakingのIndependent taskのDeliveryの項目では、満点の「4」は、「Generally well-paced flow (fluid expression). Speech is clear. It may include minor lapses, or minor difficulties with pronunciation or intonation patterns, which do not affect overall intelligibility.」と書かれているように、全体的な分かりやすさを損ねない程度であれば、ささいな間違いや発音・イントネーションに多少の問題があっても良いとしています。
なお、テキスト教材の「ETS公認ガイドTOEFL iBT®」には、日本語版のスコアガイドが付属しています。日本語でしっかりと回答のポイントを確認できるので、特に初めてTOEFL iBT®テストに挑戦する方には、おすすめです。