ETS公認トレーナー直伝 TOEFL iBTテスト対策、ここがポイント!

2014.10.28

Listening【対象レベル:全員】

第20回 TOEFL iBT® テストListening対策 No.6
ノートテイキング&聴く際の姿勢について

皆さんこんにちは。だいぶ秋めいてきましたね。アメリカでは様々なイベントが行われる時期でもあります。日本で最近定着しつつあるHalloweenや、各大学でHomecomingと呼ばれる、日本でいうところの学園祭のようなイベントが催されます。それらが終わるとあっという間にThanksgivingを11月後半に迎え、そしていつの間にかChristmas・・・となっていくわけです。「イベントに追われて勉強がはかどらない!」なんて事も結構あるわけです(私もそうでした・・・)。これから留学される方はそういうことがないよう、頑張ってくださいね!

さて今回は、リスニングセクションの対策方法についてお話していきます。具体的な問題演習というよりは、リスニングにおける注意点、構えなどについてです。

ノートテイキングについて―その3―

「Note takingってどうすればいいのかわからない」「どれくらい取ればいいのか」「書いているけどスコアがあがらない」など、様々な疑問をよく聞きます。注意点としては、第4回 TOEFL iBT® Listening対策 No.1 ノートテイキングについて―その1―第5回 TOEFL iBT® テストListening対策 No.2 ノートテイキングについて―その2―で触れましたので、まだ読んでいない方はまずご覧になってください。

さて今回は、その辺のポイントの復習やその他の注意点に関して、先日広島大学で行われた「TOEFL iBT® テストスキルアップセミナー in 広島」(*)の一部を、動画でご紹介しようと思います(5分程度)。それでは以下をご覧ください。

いかがでしたでしょうか。皆さんがすでに実践している点はありましたか?また私が指摘したように、書き過ぎたり情報の整理が上手くできていなかったり、などの点は当てはまっていませんか?

実際のセミナーではこの後にレクチャーを一題聴いてノートテイキングを行い、その後設問に答えるという事を行いました。もちろん一人一人のノートをチェックすることはできませんでしたが、私が示した注意点に注意しながら、「より効率的かつ役に立つノートテイキング」に少しずつ近づけるよう努力されていたようです。

「このようなノートテイキングをすれば絶対間違いない!」というものはありません。動画でも触れたように、あくまでも正解に繋げられるように情報を拾えばいいわけです。無論、ノートを取らないで正解できるのであればそれに越したことはありません。

リスニングを聴く際の姿勢について

リスニングに関してもう1つお話ししたい点は、「何に注意しながら聴くか」「普段からどのように練習すればいいのか」という点です。これは生徒からもよく聞きますので、多くの人が疑問に思っている点でしょう。細かい点に関しては第4回 TOEFL iBT® テスト Listening対策 No.1 ノートテイキングについて―その1―のQ1.で触れていますので、そちらを参照してください。

さて今回は、レクチャーの流れと注意点に関して、皆さんに以下の5つの質問を投げかけたいと思います。普段どのように対処していますか?解説を読む前に、自分なりの答えをまとめてみてください。

  • 1. レクチャーの冒頭では、何に注意して聴きますか?
  • 2. レクチャーの中盤では、主にどういった内容がどのように展開されますか?
  • 3. 人名や地名、年号などが聞こえました。何を考えているべきですか?
  • 4. レクチャーの中盤から終盤にかけて、また終盤では何に注意して聴きますか?
  • 5. 途中、よく聞こえないところや飛んでしまった所がありました。さて、どうしますか?

 

<解答>
1. レクチャーの冒頭では、何に注意して聴きますか?

  • ― 本日のトピック/メインテーマ
  • ― 今日のレクチャーの目的(quiz, paper等)
  • ― 先週・前回までのあらすじ
  • ― その他クラス運営に関する連絡事項

2. レクチャーの中盤では、主にどういった内容がどのように展開されますか?

  • ― 説・アイディア・事象の「名称」
  • ― その「説明」
  • ― さらに日常的な「具体例」

3. 人名や地名、年号などが聞こえました。何を考えているべきですか?

  • ― 最低頭文字を書き取る
  • ― 大まかな時代の枠組みを意識する
  • ― それらが「何のための具体例か」を意識する
  • ― いい例なのか、悪い例なのか、の判別をする

4. レクチャーの中盤から終盤にかけて、また終盤では何に注意して聴きますか?

  • ― メインアイディアの更なる展開(次の時代、ステップ等)
  • ― 2つ目の説・出来事
  • ― それまでに出されたアイディアに対する反論・ダメ出し
  • ― 特にユニークな点

5. 途中、よく聞こえないところや飛んでしまった所がありました。さて、どうしますか?

  • ― 慌てない(重要)
  • ― 前後から、おおよその内容の見当をつける
  • ― 論理マーカーに注意し、最低(+)か(-)を判断する
  • ― 最低限、人名などのdetailを書き留める
  • ― その部分から問題がでないよう祈る(笑)

いかがでしたか?前半で扱ったノートテイキングの動画と合わせて、リスニングに対する姿勢が少しでも改善されればと思います。また別の機会に上記のポイントについて細かく話していこうと思います。それではまた次回(第21回 TOEFL iBT® テスト Speaking対策 公開添削指導① Speaking Independent Task)にお会いしましょう。

(*)TOEFL iBTテストスキルアップセミナーの予定はこちら

五十峰 聖先生
  • 五十峰聖先生
  • ETS Authorized Propell® Facilitator
    ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator
  • 桜美林大学 芸術文化群 特任講師
  • プロフィールはこちら
TOEFL iBTテスト自宅受験
  • 自宅受験TOEFL iBT® Home Edition
  • 通常のTOEFL iBTテストと同じ内容、フォーマット、画面のテストをProctorU®の試験監督者によるオンライン監視の下、自分のパソコンを使用して自宅で受験します。
TOEFL iBTテスト自宅受験用ノートテイキング セット
テスト構成
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。

 

ETS公認トレーナーが解決!TOEFL® テスト質問箱

ETS公認トレーナーに聞いてみよう!TOEFL ITPテストFAQ