“自分が海外でやりたいことをやるために必要なトレーニングだと前向きに捉えて受験準備を”
ビジネススクール出願
準備せず臨んだTOEFL iBT® テスト初回の点数が91点、5年前ころに受けたTOEICテストが950点と、ある程度の英語力はありました。海外経験としては大学4年生のときにオーストラリアで2ヵ月語学留学をしただけですが、幼少時より英会話を習っていたことや、大学卒業後に勤めた会社が外資系であり業務で英語を日常的に使っていたことが、TOEFL iBTテスト受験対策を始めるうえでも基礎として役立ちました。
ビジネススクール合格のために110点程度を獲得したいという目標がありました。全体的に英語力を伸ばす必要があったことは明確でしたが、より具体的に各セクションに課題がありました。リーディングでは、慣れない理系科学分野の文章への対応が必要でした。英語の文章を読むこと慣れていたつもりでしたが、生物学などの文章になると一気に理解力が落ちてしまいました。リスニングでは、最初の数回受験した限りでは最も点数が安定しないセクションでした。聞き取るポイントを確実に押さえることが重要でした。スピーキングでは、即興でしゃべりだすことに対応する必要がありました。そして、ライティングでは、限られた時間の中で自分の言いたいことをまとめ、タイピングし、スペルチェックも行うという一連のタイムマネジメントが非常に重要でした。
リーディングではTOEFL iBTテストをターゲットとした参考書を解き、単語と科学文章に慣れるようにしました。単語は範囲が広くレベルが高いですが、やはり頻出単語はテーマごとにある程度決まっているので、効果があったと思います。リスニングは、TOEFL iBTテスト本試験と同レベルの教材をディクテーションしました。範囲を広げるよりは、一つ一つの文章を完全に理解し細部まで聞き取れるようになるよう同じ文章を繰り返し聴き取りました。スピーキングは、あまり対策を深められていませんが、リスニングをしてから話す問題ではリスニングの構成にパターンがあるので、それを早く認識すべきだと思います。ライティングは、ある程度フォーマットを決めてしまって、それにあてはめて文章を作るようにしていました。できるだけ文字数を多く書くことを目指していたので、タイピングのスピードアップも練習しました。
私は、TOEFL iBTテストは英語の体力測定のような試験だと捉えています。非常に基礎的な力をハイレベルな状態に仕上げられないと高得点は難しいですが、しっかりした英語力があれば必ず高得点が取れます。ただし、試験当日は長丁場なので、集中し続けるための体力・精神力も必要になります。そういう意味では辛いテストかもしれませんが、地道に英語力をつけて、試験傾向に慣れていけば必ず点数が出ると思います。
TOEFL iBTテストのための勉強は留学後にも必ず役に立ちます。逆に言うと、TOEFL iBTテストで高得点を取れない英語力のまま海外の大学・大学院に来ると現地で苦労することになるので、テストのための勉強というよりは、自分が海外でやりたいことをやるために必要なトレーニングだと前向きに捉えて受験準備をされていくと良いのではないかと思います。
▲ スカラシップ授賞式の様子
1分でわかる!TOEFL iBT®テスト
TOEFL iBT®テスト受験のススメ
TOEFL®Essentials™️ テスト 各セクション紹介動画
TOEFL®Essentials™️ テストは、4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)の総合的な英語力を測る自宅受験型テストです。大学入試などで受験者の英語力を判定する上で、重要な判断材料となることが期待されています。このテストは、「アカデミックな英語力」と「一般的な英語力」を組み合わせて測定します。