“TOEFL iBT® テスト対策で大切なことは「基礎をおろそかにしないこと」と「あきらめないこと」”
日本国内の大学院へ進学するため、TOEFL iBT® テストを受験された大学院生の男性からのレポートです。
日本国内の大学院への進学を考え受験しました。「国内大学院なのにTOEFL iBTテスト?」と疑問に思う方もいるかと思いますが、受験時にTOEFL iBTテストスコアレポートの提出を求めるほか、大学によっては一定スコア以上で英語の筆記試験が免除になるなどTOEFLテストを活用する大学が増えています。大学院の出願が2013年7月下旬だったため、約1年前から対策を開始しました。また、受験準備当時は香港に交換留学をしていたため、自分自身の英語力の客観的な伸びを測るためにも受験しました。
留学直前に受けたTOEFL iBTテストのスコアは77点でした。2012年9月から香港へ交換留学をし、現地で英語による経済学の授業や、様々な国から留学に来ていた友人との英語によるコミュニケーションを図るなど英語を聞き、話す努力をしました。またPodcast等も活用し、常に英語に触れるよう心がけていました。こうして英語を自分の生活に否応なく取り入れていったことで、留学開始から3か月後に91点を取得し、さらなるスコアアップを目指しました。
もともとリスニングが大の苦手で、それに伴い、スピーキングやライティングも点が伸び悩んでいました。とにかくリスニング力を上げることに主眼に、PodcastやTEDの視聴などを毎日行い、食事中も英語のニュースを聞き続けました。徐々にリスニングのスコアも伸び始め、普段の生活でもリスニング力は伸びていくのが実感できたのですが、Totalのスコアが伸び悩み、1月に91点を獲得後、80点台を推移していました。自分自身のスコアレポートを確認した結果、得意分野だったはずのリーディングのスコアの伸び幅が他のセクションよりも極めて小さいことに気づき、単語学習や文法の確認を始めとした対策を一から行ないました。
リーディングは日ごろから授業のテキストや、論文などに触れて英語独特の構文(SVOなど)を瞬時に理解できるように心がけました。また自分の専門分野外の単語がTOEFL iBTテストには出てきますので、市販の単語帳などで発音の確認と共に理解を深めました。
リスニングは市販のテキストについている問題を解きながら、その問題文をディクテーションし、一通り終えた後にScriptを確認し、赤で訂正をして自分自身が聞き取れなかった単語をマークしていきました。またその教材を用いて、シャドーイングを行い、英語の発音に触れるよう意識していきました。また前述のように、PodcastやTEDなどインターネット上にある英語の音声を移動中や食事中に聞いて、常に英語の音に慣れることを心がけました。
スピーキングはネイティブの友達に協力をしてもらい、制限時間通りに問題を聞き、話し、フィードバックをもらうという作業をしました。留学先で発音矯正の授業も取り、口の形を意識したりするなどできる限りネイティブに近い発音を目指しました。
ライティングも同じように時間内に問題を解き、それを友達に見てもらい表現の稚拙さや、論理構成の甘さなどを指摘してもらいました。ライティングの論理構成は授業でのレポートにも活かせるので、様々な意見に対する理由付けが得意になったような気がします。
市販されているTOEFL iBTテストの問題集のほか、公式テキスト (The Official Guide to the TOEFL® Test)も活用して対策を行ないました。市販のテキストによってはCD-ROM付きのものでTOEFL iBTテストと同じような形式で問題対策をコンピューターの画面上で行なえるものもありますので、それを駆使して試験の流れを意識するよう心がけました。
1月から7月まで4回受験したのですが、会場によって雰囲気も異なっていたと記憶しています。そのため、受験時の課題は「いかに集中力を保てるか」が勝負になるのではないかと思いました。
私自身、リスニングの最後のパート時に他の人がスピーキングを始め、その音がヘッドフォン越しに漏れて入ってきたことにより、集中力の糸が切れたことが敗因となったこともありました。もちろん長時間の試験ですので、「常に4時間ぶっ続けで全神経を研ぎ澄まして一意専心」というような集中力を保てるわけではないと思うのですが、周りの音などに流されないことがTOEFL iBTテスト勝利の鍵となると実感しています。また、休憩時の使い方も大事なポイントではないかと感じています。10分間の休憩で、チョコレートなど甘いものを食べて疲れた脳を癒し、目を瞑って疲れた目を癒すことで次の問題に臨むという方法などそれぞれにあった休憩時の過ごし方を見つけると良いかと思います。
TOEFL iBTテスト対策で大切なことは「基礎をおろそかにしないこと」と「あきらめないこと」だと思います。決して精神論をここで述べるわけではないのですが、TOEFL iBTテストというテストの性質上、最後に行き着くのはどれだけ英語に触れるか、また単語や発音といった基礎の基礎まで自分自身のスキルを伸ばせるかが鍵となっていきます。さらに一朝一夕にはスコアは伸びず、私自身もそうであったように、スコアも推移する可能性も大いにあります。ですので、目標点数に手が届かないからといって、そこであきらめずに自分の能力を客観的に分析し、もう一度英語の勉強にトライしていってください。私もさらに次のステップとして、海外大学院留学を目指し、今再びTOEFL iBTテストおよびGRE試験への挑戦を始めたところです。努力を続けていけば、必ず未来は開けると信じて頑張ってまいります。
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TOEFL iBT®テスト受験のススメ
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