TOEFL iBT® テスト体験レポート

受験経験者による体験レポート。ワンポイントアドバイスも!

TOEFL iBT体験レポート
  • A.Oさん
    高校教諭

  • 【TOEFL iBTテストスコア】2015年12月受験
    80(Reading: 21、Listening: 18、Speaking: 20、Writing: 21)

 

“アカデミックな内容の英語を学ぶことは、自分自身の英語力の幅を広げる”

受験目的

海外奨学金応募のために受験しました。80点を超えることが条件だったのですが、最終的にぎりぎりの点数しか取れず、いまだに勉強不足だったことに後悔を感じています。

受験時の英語力

大学では異文化間コミュニケーションを専攻し、プラスアルファとして英語の免許を取るとともに、副専攻として日本語教師を履修しました。英語専攻というわけでもなく、留学経験もない状態です。英語は得意でしたが実践経験の乏しさを感じており、オンライン英会話を利用するなどして自己研鑽をしてきました。
TOEFL iBT® テスト受験の2年前に受験したTOEICテストでは935点、1年前に受験した英検では準1級は一次試験、二次試験ともにほぼ満点で合格しました。​​​

受験時の課題

職場での日常会話や打ち合わせには問題ない程度の会話力はありました。
しかし、​​​留学経験がないということでアカデミックな英語表現に慣れておらず、非常に苦労しました。
また、語彙力はもちろんですがオンライン上で解答するという形式に慣れておらず、スクリーン上の英文を読むことに慣れるのに非常に苦労しました。何よりも一方的にスピーチをする、Speaking形式には最後まで慣れることができず、時間配分ができず言いたいことの半分も言えずじまいという結果に終わりました。

受験対策

準備にかけた期間は実質2か月間。対策本を2冊購入し、まずは出題の流れを知ることから始めました。

Reading:
英検1級テキストを主に解きましたが、本文にマークをせずに解く練習をしなかったのでスクリーン上で読む練習が不十分で、思うような点数を取ることができませんでした。
Listening:
対策本のListeningを何度も聴きましたが、アカデミックな内容に慣れることができず、非常に苦労しました。特に苦手な理系の内容になると全く歯が立たず、自分の語彙のバランスの悪さを痛感しました。
Speaking:
これが一番対策が難しい分野でした。単に与えられたトピックに対して話すという練習はしましたが、時間を測って話すという練習をしっかりしていなかったために受験時には時間切れになり主張を全て話せなかったので、時間を意識して話す練習をしておくことが不可欠だと思いました。
Writing:
これも英検1級のWritingテキストを使いましたが、ある程度の長さの文章を書くことはできてもTOEFL iBTテストの採点基準に沿った書き方をしっかりと身に付けていなかったために、満足のいく点数にはたどり着きませんでした。

※最も参考になったのはYou Tubeにたくさん公開されている、TOEFL iBTテスト対策の講義です。全て英語で行われます。それそのものがListening練習になるだけではなく、使うべき表現など細かなテクニックを知ることができたのは大きな収穫でした。

受験後の感想

英検、TOEICテスト、CASEC、など様々な試験を受け、また、センター試験対策の指導もしていますが、TOEFL iBTテストはかなり特殊な試験だと感じました。普段紙ベースの問題を解き慣れていると、スクリーン上での英文を読むことに苦労します。
しかし、実際に受験して思うことは幅広い分野のアカデミックな内容の英語を学ぶことは、自分自身の英語力の幅を広げることに非常に有効であるということです。そういった点でTOEFL iBTテスト受験はとても良い経験になりました。

メッセージ

皆さん様々な目標を持ってTOEFL iBTテスト受験をされることと思います。TOEFL iBTテストは日本で行われている英語指導や資格試験とは異なり、論説や物語の読み取り、聞き取りとは違います。大学における講義や教授との話の読み取り、聞き取りです。留学準備のための試験とはいえ、実際に留学し講義を受けたことがない場合、なかなか慣れない内容で非常に苦労します。
また、採点基準に関しても例えば英検1級では文構造が明確でポイントがはっきりしていればある程度点数を取ることができるのですが、TOEFL® テストでは更に表現をアカデミックかつ高度なものにしないとなかなか高得点に結び付けることができません。300words以上で、と書かれていますが、実際には400words程度は書く方がよいというのが経験上の実感です。まずは試験そのものについて知ることから始めると良いと思います。

語学学習に終わりはありません。だからこそ時には嫌にもなります。けれど、思うような点数が取れなくても、目標に向かって努力する過程は将来大きな財産になるでしょう。私自身まだまだこれからだと思って努力していきます。頑張りましょう。

 

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