“高得点を目指し勉強することが、そのまま留学先で役に立つ力を鍛えている”
私は昔から留学したいと考えていて、大学の交換留学の条件を調べたことろ、TOEFL iBT® テストのスコアが必要であることを知りました。行きたい大学によってスコアの基準は異なっていましたが、申込をする段階で最低68は必要でした。
交換留学に申込むにはTOEFL iBTテストのスコアが必要だと知ったのが締め切りの1 か月前と直前だったこともあり、TOEFL iBTテストに関しては名前を聞いたことがある程度でした。また英語は好きでしたが、これといって普段から勉強しているわけではなかったですし、英語の資格も中学3年生の時に受けた英検3級だけでした。大学受験の時も英語は試験科目の一つという認識で、特別な勉強はしていませんでした。
私の場合はスピーキングとリスニングの2つが課題でした。
中でも一番の大きな課題はスピーキングでした。私は海外に住んでいたこともありませんし、英会話を習ったこともないので、英語の勉強といえばもっぱら学校のテスト勉強くらいでした。学校のテストの特徴として文法と長文読解が中心になってくると思います。そういったこともあり、今まで学校の授業を中心に勉強してきた私にとって英語を話せるはずもなく、しかもTOEFL iBTテストではパソコンに向かって一方的に喋らなくてはいけないと聞いて絶望的な気持ちになりました。半年前から対策できるならまだしも1か月しか準備期間がなく、とても不安な気持ちになりました。
2番目に不安だったのはリスニングです。リスニングの勉強といえば大学入試センター試験のリスニングくらいしかやったことがありませんでした。私は大学入試センター試験のリスニングなら聞き取れていたので大丈夫だと思っていましたが、実際はそうではありませんでした。まずTOEFL iBTテストのリスニングは大学入試センター試験より長く英語を聞き取るだけで大変で、すべての内容を理解することはとてもじゃないけどできそうにありませんでした。また設問はすべての音声が終わってからパソコンの画面上に出るので、その時は聞き取れてもその間に忘れてしまうこともあり大変でした。
まずは苦手なスピーキングをどうにかしないと駄目だと思い、ネットなどでスピーキングの点数を上げるにはどうすれば良いか調べました。そこにはスピーキングというのは英語力が高い人が高得点とは限らないと書いてありました。それはどういうことかというと、スピーキングはいかに喋れるか、相手に伝えられるかが問題で、話している途中に黙ってしまうと1点になってしまうということです(スピーキングは1問につき4点です)。私はおしゃべりな人が高得点になるということだと考え、とにかく喋る練習をするため問題集を買い、たくさん問題を解いて英語を話すことへの抵抗感をなくすことにしました。しかし1か月という短い期間で一定のスコアを取らなければいけなかったので、高得点を目指すというよりは、足を引っ張らないような点数を取ることを目標にして話す内容よりも量を重視しました。
次にリスニングをどうにかしようと思いました。最初にリスニング問題を解いたときは全く聞き取れませんでした。TOEFL iBTテストのリスニングは実際に留学した際に英語を使っているような場面設定がなされていて、例えば大学の授業内容を聞く問題もありました。これは留学する上で絶対に必要なスキルだと思ったので、特に力を入れて頑張ろうと思いました。まずは耳を慣れさせるため、1回解いた問題でも問題文だけ何回も聞き直すことにしました。また聞き取れなかったところは解説書で確認する作業を繰り返しました。
私はセクションごとに勉強していたので、4つのセクションを続けてやるとこんなにも疲れるのかと思い知りました。後半のスピーキングは途中で集中力が切れてしまいました。1か月でセクションごとに勉強して本番のように4セクション通してやるのには時間が足りませんでした。その1か月も学校やバイトと両立しながらやっていたのでもっと早く対策をしておけば良かったと後悔しました。しかし今回のテストで申請時に必要な最低語学力は何とか得ることができ、また実際に留学するまでは時間があるので次はもっと時間に余裕をもって受けたいと思います。
TOEFL iBTテストは英語圏で生活し学んでいくために必要なスキルを身に付けるのに最適なテストだと思います。私も最初は「留学に必要だから受けてみよう」という感じでしたが、テストのために勉強してみると、海外の大学で勉強するための実践的な力が身に付けられるテストだと思いました。問題も大学の講義であったり生活の一部分を切り取ったような会話です。自分で海外の大学に行った時のために勉強しようと思うと、どう勉強していいかわからないだろうし、目標もあいまいになってしまうと思います。そのためにもTOEFL iBTテストを受けて良かったと思います。TOEFL iBTテストを受けることで学校の授業だけでは身に付かないような実践的な英語の力が身に付きました。私にとってTOEFL iBTテストの勉強は難しく大変なこともありましたが、高得点を目指し勉強することがそのまま留学先で役に立つ力を鍛えているのだと思いました。
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TOEFL®Essentials™️ テストは、4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)の総合的な英語力を測る自宅受験型テストです。大学入試などで受験者の英語力を判定する上で、重要な判断材料となることが期待されています。このテストは、「アカデミックな英語力」と「一般的な英語力」を組み合わせて測定します。