“TOEFL iBT® テストの勉強で頑張れたことは、留学先で出会った人々との交流にも非常に役立った”
幼少期にイギリスに2年滞在していました。
大学の進級条件にTOEFL iBT® テストが課されていたことが、最初の受験の目的でしたが、TOEFL iBTテストの受験を考え勉強していくうちに、このスコアが海外の大学などへの留学条件になってくることを知り、当初よりも腰を据えて受験の準備をしました。
受験した時期が11月で、2月に大学受験をしてから、大学の授業と個人的に英語の勉強を少ししていただけだったので、英語力のピークからはだいぶ経っていた気がします。ただ、後ほども述べますが、受験英語から少し抜け実践英語に近づくような勉強を細々としていたことは、英語力のアップにつながっていたかもしれません。
試験は4つのセクション、Reading、Listening、Speaking、Writingに分かれていて、この順番で解答しなければいけません。会場では、多くの受験者が様々なタイミングで試験を開始するため、自分がListeningの試験をしている間に、隣の受験者がSpeakingの試験を開始してしまう場合もあり、なかなか初めてだと集中すること自体が難しいかもしれません。問題が出されてから解答するまでの時間はそれほど余裕があるわけではないです。受験後はかなり疲れてしまったことを覚えています。
半年くらいかけてTOEFL iBTテストの勉強とは関係なく英語に触れるようにしました。
TOEFL iBTテストは、私にとってなかなかに大変なテストではありましたが、それでも第二言語として英語を扱う者に配慮した出題になっていると思います。英語の問題としてはそこまで難しくなくても、考える時間が少ないことや、設問、英語の使い方が普段と違うことが、全体としての難易度を上げているかもしれません。そのため、団体向けTOEFL® テストプログラムであるTOEFL ITP® テストでは得点がしっかり取れていた人でも、TOEFL iBTテストに慣れていないと、得点が伸び悩んでしまうことがあるようです。つまり、英語の使い方をTOEFL iBTテスト用に、さらに言うなれば、大学受験英語から実践英語に切り換える練習が、最も効果的な学習法と言えます。
私の大学では、構造を意識したWritingの練習、短時間で出されたお題に答えるSpeakingの練習が、授業の中で行われていました。これらの練習は、受験英語から実践的な英語へ、頭の使い方をうまく転換できるトレーニングでした。また、私個人では、TOEFL iBTテストの試験を受験する前は、毎日Classic FM(クラシック音楽と少しの英語が流れるラジオ番組)に楽しみながら耳を傾けたり、大学受験時代によく使っていた参考書の英語の文章をただひたすら、読み直し書き直したりして、努めて英語に触れ、英語に慣れるように心がけました。
受験当日は体調が優れず、集中力も本来より低かったかもしれません。しかしながら、受験会場に早めに行っていたため、周りに受験者が少ない状態で試験を受け始めることができ、気持ちに余裕を持って取り組むことができました。長い試験時間でかなり疲労は溜まりましたが、そのコンディションにしては、最も良い結果を出せたと思います。途中、英語が出てこず焦る場面も何度かありましたが、落ち着くために時間をしっかり使ったことや、時には問題を諦め次に進んだことで、時間切れになることはありませんでした。ただ、気をつけないと時間切れになる可能性は十分にあると思います。
TOEFL iBTテストを受験することは英語をより実践的に使っていくことへの第一歩になると思います。今まで大学受験英語や日本的な英語を使っていた人にとって、TOEFL iBTテストのために、英語の使い方を変えることは、より実践的に、英語を話す人たちとコミュニケーションをとる段階へのステップアップになります。もちろん、得たスコアをもとに留学などに応募することも可能です。しかしそれ以上に、英語の勉強法や使い方を変えるその過程自体にも意味があり、その過程を経ることで、より英語を話す人との意思疎通に近づくと思います。
私はTOEFL iBTテストを受験した翌年の、大学2年生の夏に米国スタンフォード大学が主催する短期留学プログラムに参加してきました。その応募にはTOEFL iBTテストのスコア自体は必要なかったのですが、TOEFL iBTテストのために勉強した経験は、応募の過程で必要となった、エッセイ執筆やSkypeインタビューなどに向けて準備する段階で非常に役立ちました。自分の主張を明確に書くためには、構造的な英語を書く必要がありました。また、インタビューではListening力はもちろんのこと、自分の意見をしっかり伝えるためのSpeaking力も必要でした。TOEFL iBTテストの勉強で頑張れたことは、もちろん留学先で出会った人々との交流にも非常に役立ちました。
英語を実践的に使えると何がいいのか?それは英語が世界共通の言語だからこそある利点ですが、アメリカ人やイギリス人だけでなく、アジアやアフリカなど、世界中の人とコミュニケーションが取れることにあります。スタンフォードのプログラムでは、台湾人や中国人とも仲良くなることができました。彼らを通して私は、日本人のあり方も見つめることができましたし、人間そのものも見つめることができました。ぜひ皆さんも、TOEFL iBTテスト受験だけを目的にするのではなく、その学習過程から、自分の人生を鮮やかにしてくれるような経験を掴むことも目的に頑張ってください!英語は世界の共通言語ですし、今後に必ず役立ちます。ぜひとも皆さんにも、世界中の人に会い、話し、世界を広げていってほしいです!!
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TOEFL iBT®テスト受験のススメ
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TOEFL®Essentials™️ テストは、4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)の総合的な英語力を測る自宅受験型テストです。大学入試などで受験者の英語力を判定する上で、重要な判断材料となることが期待されています。このテストは、「アカデミックな英語力」と「一般的な英語力」を組み合わせて測定します。