“受験準備には時間の使い方と目標の明確な設定が肝心”
日本語教師として専門知識や経験をさらに積む目的で、応用言語学及び日本語教授法の学位を取得するため、アメリカの大学院へ留学することになり受験しました。
受験時の英語力は数年間アメリカで日本語教師をしていたこともあり、日常会話には困ることはありませんでした。日常的に英文の文章を読んだりメールのやりとりを行っていたので、ある程度の英語力は保っていました。
日常生活で英語を使用しているものの、テスト本番で行われるような制限時間内に読解や聴解をしたり、まとまった文章を書いたりする機会は少ないので、そういった実践練習をする必要がありました。また、仕事をしながらの受験勉強は、時間を捻出するのに苦労しました。
公式テキスト(The Official Guide to the TOEFL® Test 4th Edition)を穴が空くほど読み、何回も解きました。解答に制限時間を設けたり、パソコンの文章訂正機能を外して作文をしたりと、本番さながらの環境を自分で作って取り組みました。そのほか、記事を読んだりラジオを聞いたりする時も、要旨は何か、主張はどこにあるのかを意識していました。単に内容を理解するというよりも、内容を要約して他人に伝えられるかということに注力しました。
会場は静かな環境に保たれており、集中して解答できるように設定されていました。受験者が多い時期はすぐ隣にほかの受験者が配置されることもありますが、それでも一人ひとりセパレーターで仕切られているのでさほど気になりませんでした。
私は目標のスコアが取れるまで数回受験しましたが、何度受験してもSpeakingの環境には慣れませんでした。防音用ヘッドホンを用意してくれている会場もありますが、どうしても周りの受験者が回答する声が気になってしまい、自分の回答に相当な集中力が求められました。
何回か受験していると、問題集に出てきたような問題にも出くわすため、入念に準備をしていて良かったと感じました。
TOEFL iBT® テスト受験準備には、時間の使い方と目標の明確な設定が肝心になってくると思います。
何事においても切羽詰まらないと腰が上がらないタイプの私にとっては、準備期間が短く、限られた時間しかない「短期決戦」だったことで、時間の使い方と明確な目標を意識せざるを得なくなったことが功を奏したんだと思います。
また、普段何気なく行っていることでも、集中して意識的に行うことで受験時の土壇場で役に立つと思います。目にした記事を、流し読みではなく、2、3文で要約してみる。ラジオで聞いた話を他人にかいつまんで話してみる。時間をわざわざ作り出さなくても、やれることは意外と多いのかもしれません。留学した後はそんな状態がずっと続くわけですから、TOEFL iBTテストの準備段階から始めておいても損はないと思います。
点数に一喜一憂せず、着実に目標に向かって頑張ってください!
1分でわかる!TOEFL iBT®テスト
TOEFL iBT®テスト受験のススメ
TOEFL®Essentials™️ テスト 各セクション紹介動画
TOEFL®Essentials™️ テストは、4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)の総合的な英語力を測る自宅受験型テストです。大学入試などで受験者の英語力を判定する上で、重要な判断材料となることが期待されています。このテストは、「アカデミックな英語力」と「一般的な英語力」を組み合わせて測定します。