“TOEFL iBT® テストを1つのステップとして勉強することは、さらに上の目標を達成するために必要な知識や力を付けることに繋がる”
TOEFL iBT® テストの受験を決めた理由は2つあります。1つ目は、大学1年次の夏休みに、CIEEの国際ボランティア(*)に参加した際、自分の英語力の低さを実感したからです。自分の英語力を上げ、もっと多くの外国人とコミュニケーションを取れるようになりたいと思い、TOEFL iBT® テストの勉強を始めました。
2つ目の目的は、学校で募集が行われている交換留学に応募するためです。留学先の大学により必要基準のスコアは違いましたが、80を目指していました。
私は海外での生活経験もなく、英語力の基礎は主に大学受験勉強で得ました。大学受験が終わってから、英語の勉強時間は減ってしまっていましたが、英語で行われている大学の授業を積極的に履修するようにして、英語に触れる機会を作るようにしていました。受験時の英語力は、TOEIC® テスト660ほどでした。
受験時の課題はそれぞれのセクションでありました。
Readingは、読むスピードが遅く、時間内に読み終わることができませんでした。また、問題文の選択肢の違いや内容を覚えることが難しく何度も読み直して無駄に時間を使ってしまっていました。
Listeningでは、英語を読み上げられるスピードについていけず、だんだん意味が分からなくなってしまうことが課題でした。メモの取り方も工夫が必要だなと感じていました。
Speakingは、答えたいことに対し適当な単語が出てこないことや適切な文法が使えないことが課題でした。
Writingでは、書く内容が思いつかなかったり、まとまらなかったりと、時間内に仕上げることがまず1番の課題でした。語彙力の低さも感じていました。
私は、TOEFL iBTテストを受験しようと決めたのが7月上旬で、十分な勉強時間を確保できませんでした。その中でどのように効率良く、重点を絞って勉強するか考えました。参考書を増やすと負担が増えると考え、単語帳と過去問であるThe Official Guide to the TOEFL® Test 4th Editionに絞って勉強を進めました。また、テストに関する細かい知識は、インターネットを利用して集めました。TOEFL® Web Magazineの「TOEFL iBT® テスト体験レポート」や「ETS公認トレーナー直伝 TOEFL iBT® テスト対策、ここがポイント!」はとても参考になりました。
Readingでは、読むスピードを即座に上げることは難しいと考え、読み方を変えました。英語は、文章構成が分かりやすいので、ファーストセンテンスとラストパラグラフを重点的に読むようにしました。
TOEFL iBTテストは、問題が文章の流れに沿って出題される傾向が高いので、文章読解と問題解答を同時に行うことで、問題文を何回も読むことを徹底しました。
Listeningは、メモをいかに分かりやすく書くかが重要だと思い、大問それぞれにメモの定型を決めて、Listeningが始まる前にメモ用紙に書くようにしていました。学術的な内容とネイティブのスピードに慣れるために、TED Talksを電車での移動時間や暇な時間に聞いていました。内容は難しかったですが、スクリプトを印刷し、単語を調べ、内容理解をしていました。
Speakingは、難しい文法を無理に使おうとせず、簡単な文法で的確に回答することを意識しました。またWritingでも定型文をある程度頭に入れおきました。自分で答えたものを録音し、再度聞き直して文法のミスや文脈の間違っているところを1つ1つ確認しました。また、模範解答を実際に声に出して音読して流れを身に付けるようにしました。
Writingでは、過去に出題された問題の一覧を見て、どう答えるかを毎日違う問題について考えていました。その中で2つほど選び、時間通り実際に文章を書いてみて、2~3日かけて自分で添削するという流れで勉強を進めていました。また、どのように下書きをするかで文脈の通った分かりやすい文章が書けるかが決まると思い、下書きの時間は焦らず取るようにしました。この下書きでも、Writingはある程度書くポイントが決まっていると思ったので、定型を作り、それに当てはめていく形で進めました。
1回目の受験では、テストの形式に慣れていないため、戸惑うことが多くありました。また、本人確認に時間がかかり1時間以上待たされたり、周りとスピードが違うために雑音が気になったりと小さなことですが、TOEFL iBTテストには慣れが必要だなと感じました。
2回目の受験では、形式にも慣れ落ち着いて受験できたと思います。問題説明の時間などを上手く使い、集中力を維持することができました。
本番はどうしても緊張し、雑音がいつも以上に気になるので、過去問を解くときは、カフェなどあえて雑音のある所で行ったのも役立ったなと思います。
TOEFL iBTテストは4つの技能を総合的に向上する必要があり、短時間でスコアを伸ばすのはとても難しい試験だと感じました。単語力や文法などの基礎力から、読解や実践的なWriting、Speakingなどの応用まで日々の積み重ねが大事だと感じました。
TOEFL iBTテストを1つのステップとして勉強することは、さらに上の目標を達成するために必要な知識や力を付けることに繋がるのだと思います。テストの結果に一喜一憂せず、自分の弱点や強みと向き合って、一緒に英語の勉強を続けていきましょう。
(*)TOEFL® テスト日本事務局を務める国際教育交流団体の国際教育交換協議会(CIEE)日本代表部は、国際ボランティアプロジェクトも行っております。上記レポートを寄稿してくださった大嶋さんは、国際ボランティアにも参加され、CIEE CLUBへも寄稿されています。留学や海外ボランティアなどご興味がある方はぜひご一読ください。
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TOEFL®Essentials™️ テストは、4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)の総合的な英語力を測る自宅受験型テストです。大学入試などで受験者の英語力を判定する上で、重要な判断材料となることが期待されています。このテストは、「アカデミックな英語力」と「一般的な英語力」を組み合わせて測定します。