“受験したことで得た経験や悔しさは、改めて勉強に対するモチベーションを上げてくれる”
今年4月に英語教育を1つの業務とする企業に転職をしました。実際の業務で英語を使う場面は多くはないものの、英語を使用する他部署との関わりや英語教育に携わる業界の方と接する機会が多くなったため、ビジネス英語ではなくアカデミックな英語、今まさに渦中にある4技能での試験、世界基準の英語力測定試験を経験したいと思い受験に至りました。そして実際に受験することで得る経験を業務に活かすこと、改めて英語を勉強するモチベーションを上げたい!ということが受験の目的でした。
大学生の時に語学研修や留学経験はなく、社会人になって早6年。初めての本格的な英語の試験でした。英語を業務で使う場面は細々とありましたが、英語圏以外の方との会話が多かったこと、日常生活の中での会話として伝わればOKという雑なレベルのものとなっていました。実際に自分がどれぐらいの実力なのかも分からない中での受験への道のりだったので不安が強いスタートでした。過去問に触れた際には、かろうじて手応えらしきものを感じられるのはリスニングとリーディング。それでも意味が分からない英単語が5割、スピーキング、ライティングに至っては回答の仕方が分からない、という状況でした。
大学受験時にあったはずの実力は幻想だったのか、余裕があるなら英文法を基礎からやり直したい・・・という想いむなしく当日を迎えました。本気で逃走したくなった当日の朝でした。
社会人となり試験への対応力がガクンと落ち、集中力を保つことが難点の1つでした。
自分より年下であろう学生さんや、チェックイン時からネイティブレベルの英会話をしている海外からの留学生と思われる方に囲まれて受験に臨むことで、必要以上に周りが気になってしまい緊張しっぱなしの時間でした。初めての受験でしたので、パソコンを使っての受験であることへの不安もあり、試験にはある程度の「慣れ」が必要だと改めて実感しています。特に長時間のテストなので、休憩時間の使い方や、英文をタイピングすることに慣れていない、というパソコンスキルも課題になりました。
当たり前ですが、本番は自分との闘いなので、自分の実力で対応できる範囲で図々しく開き直るのも大切だと感じます。
単語、リスニング、リーディングの3つに主に取り組みました。
単語帳はTOEFL iBT®テスト単語に特化したものを1冊。ただし取り組めたのは、スコア60レベルの単語まで。リスニングは最初のお試し期間で安く体験できるオンライン教材を行いましたが、英検2級程度となっていました。サンプルで聞いたTOEFL iBTテスト過去問のリスニングではくじけてしまいそうだったので、耳を慣らすことから始めるしかない・・と毎日取り組みました。
また、オンライン教材である「TOEFL® Online Prep Course」(以下、TOPC)も使い、実際の画面の見え方や文字の小ささに慣れることも、振り返るとやっておいて良かったことの1つです。英文をパソコン画面でしっかり読み込むことに対する「慣れ」が実力不足を助けてくれると感じたのもあり、TOPCはおすすめです。
「闘い抜いた・・・」という気持ちでいっぱいでした。3時間という長丁場の試験、慣れない環境、私にとっては全てが圧倒される試験でした。圧倒的な実力不足は悔やまれますが、それでも、また挑戦してみたいと思える試験でもありました。合格、不合格ではない試験であること、スコアによって実力が示されること、ある意味明確なゴールはない内容ですので、業務での利用も踏まえつつ、今後もう少し勉強をし直してから再度、取り組み続けられればと思います。また、今まで日本国内で作成される試験しか取り組んでこなかった人生において、「世界基準の英語運用能力テスト」であるTOEFLテストの体験は、留学や海外での就労を目指す方にとっての真の英語の実力とは、こういうレベルの世界なのか・・・と頭が上がらない想いも抱きました。
社会人になってから受験する方の中には、学生時代と比べると久々の受験であることや、ずいぶん英語を実践的に使っていないなどの事情で気後れする方々も多いのではないかと思います。それでも、実際に受験したことで得た経験や悔しさは、改めて勉強に対するモチベーションを上げてくれるものです。結果的には逃げずに取り組めたことで、自分自身を褒めてあげたいと思います。
そして現役大学生の皆さんは、今がまとまった時間を持って勉強できるチャンスです。多くの大人が同じことを言うのは百も承知ですが、「時は金なり」ですので互いに目標に向かって取り組んでいきましょう!
1分でわかる!TOEFL iBT®テスト
TOEFL iBT®テスト受験のススメ
TOEFL®Essentials™️ テスト 各セクション紹介動画
TOEFL®Essentials™️ テストは、4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)の総合的な英語力を測る自宅受験型テストです。大学入試などで受験者の英語力を判定する上で、重要な判断材料となることが期待されています。このテストは、「アカデミックな英語力」と「一般的な英語力」を組み合わせて測定します。