スペシャルインタビュー
英語を活かしグローバルに活躍されている方や話題の企業や団体にインタビュー
2017.04.11
アデコグループ「CEO for One Month」
2016年 日本代表 弘田百合子さん
今回は、アデコグループCEO業務体験インターンシップ「CEO for One Month 」の2016年日本代表として選出された大学生の弘田百合子さんのインタビュー後編になります。前編はこちら
“社会に出てから、あらためて留学にチャレンジしたい”
英語との関わりを教えてください
弘田さん: 小学校の最後の時期に父親の仕事の都合でアメリカに行き、中学時代の丸3年間をニューヨークで過ごしました。渡米したときには英語はまったくできなかったですが、友だちと話がしたい一心で、頑張って英語を勉強しました。学校の食堂で、友だちに「一緒にご飯食べたいんだけど、いい?」と拙い英語で伝えて、「もちろん!」と言ってもらえたときは、本当に嬉しかったです。 帰国してからは、国際基督教大学(以下、ICU)の高校、大学に通いました。高校でも英語の授業がありましたし、大学でも3割くらいの講義は英語で行われます。周囲に帰国子女の友だちが多かったこともあって、英語に親しむ生活は日常的なものでした。とはいえ、私がアメリカで身に付けてきたのは「中学生の英語」でしたから、高校、大学時代には、英語力が向上するよう、意識的に努力していました。
編集部: 「CEO for One Month」のプログラムの過程で、英語が大事だと思ったのはどのような場面でしたか。
弘田さん: すべての場面です。アデコグループの本社の方々と面談するときはもちろん英語ですし、アジア太平洋地域の会議も英語で行われます。広報活動を英語でやらなければならないこともありましたし、最終的なプレゼンテーションも英語でした。 英語でのコミュニケーションを数多く体験してみて、少しくらい間違えたとしても、とにかく伝えたいことを伝えることが大切だと思いました。英語のネイティブではない人は、どうしても、自分の英語が正しくないのではないかと躊躇してしまうことがあると思います。でも、ためらわずに言いたいことをどんどん言っていけば、思いは伝わる。そんなことを実感しました。
編集部: 身近にTOEFL® テストの受験経験がある友だちはいますか。
弘田さん: とても多いです。ICUは一学年に600人ほど学生がいるのですが、そのうち約100人が毎年留学していて、そのほとんどはTOEFLテストを受験しています。模擬試験の内容を見せてもらったことがあるのですが、すごくレベルが高くてびっくりしました。大学の研究論文があったり、科学分野の文章があったり。これに向けて勉強したら、英語の力が相当付くと思いました。
編集部: 社会人になっても英語を勉強する機会はありそうですか。
弘田さん: 私は社会に出てから、あらためて留学してみたいんです。ICUは、1年次はリベラルアーツ(一般教養)の授業がほとんどで、2年次から専攻課程に進むシステムになっています。でも、2年次以降もどちらかというと、色々な分野を幅広く学ぶというスタイルで、専門性を深く掘り下げるというよりも、さまざまな領域に触れて、それをつなげていくという感じです。それは、視野を広げるためにはとても優れた方法だと思います。 でも働き始めたら、自分の専門領域を見定めていく必要があると思います。今はどんな分野に向いているかわからないですが、色々と体験した後に「この仕事をずっとやっていきたい」という分野に出会って、その専門性を深めていくために海外に出て勉強したい。そんなビジョンを描いています。そのときに、あらためてTOEFLテストを受験することになると思います。
今後の夢や展望についてお聞かせください
編集部: 今後、就職活動が本格化していくと思いますが、どのような会社を選びたいですか。
弘田さん: 新規事業をたくさんやっている会社や、新しい領域を開拓しようとしている会社、あるいは、大きな転換期を迎えようとしている会社。そんな会社で働いてみたいです。 例えば、金融業界は今、すごく大きな変化の過程にあると思うんです。色々な会社が変革に乗り出しているし、ほかの業界から金融に参入してくる企業も増えています。そういう動きのある業界の中で、時代の流れを作っていけるようなビジネスパーソンになりたいという夢を持っています。 「CEO for One Month」のレポートのテーマをひと言で言うと、「生き残っていくためにどのようなイノベーションを起こせばいいか」ということだったと思います。プログラムのひと月の間はあまりにも夢中になっていて深く考えてはいませんでしたが、今思うと、そのテーマが、まさにこれから社会に出て自分がやりたいことにつながっているように感じています。
TOEFL Web Magazineの読者にメッセージをお願いします
弘田さん: アデコのようなグローバル企業でなくても、仕事の中で英語が求められる場面は、これからどんどん増えていくと思うんです。英語ができないと、キャリアの描き方がかなり制限されてしまう。そんな時代になっていくと感じています。 でも、英語ができるだけでは意味がないとも思っています。自分の中に確かなビジョンがあって、それを実現させる舞台を選ぼうとするときに、英語ができると舞台の選択肢が増える。そんなイメージを私は持っています。 英語ができないと仕事の幅が広がらないし、一緒に働く人とコミュニケーションをとることもできない。でも、英語ができるだけですべて大丈夫ということでもない。私自身、そのことを胸に刻んで、自分の軸をしっかり持ちながら、仕事の中でどんどん英語を使っていきたいと考えています。
アデコ株式会社
アデコ株式会社は、スイスに本社を置き、世界中で60を超える国と地域で総合人材サービス事業を展開しているアデコグループの日本法人で、企業との強いリレーションをもとに、人材派遣、転職支援、アウトソーシングなど、あらゆる雇用形態の多種多様なお仕事をご紹介している。特に、近年では転職支援を強化しており、業界、職種に精通したコンサルタントやマルチリンガルの担当者を増員し、最適な転職を実現できるようサポートしている。
Webサイト: www.adecco.co.jp
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