スペシャルインタビュー

英語を活かしグローバルに活躍されている方や話題の企業や団体にインタビュー

株式会社ジャパンタイムズ執行役員編集担当大門小百合氏インタビュー
  • 大門小百合氏
  • 株式会社ジャパンタイムズ
    執行役員
    編集担当

 

“英語を使うことによって世界が広がることを感じた”

英語との関わりを教えてください

大門氏:
英語と関わるきっかけは、近所にあるインターナショナルスクールへの憧れなど色々とありますが、記憶に残っている最初のきっかけは、中学1年生の時にカナダのウィニペグ市から来日した同じ世代の子ども達との交流です。私は公立の中学校に通っていて、英語を学び始めたばかりということもあり、カナダの子どもたちとは挨拶程度しか会話ができませんでしたが、その交流を通じて「いつか英語を喋れるようになりたい」「お友達になりたい」「会話ができたら世界が広がるのに」と思い、英語に関心を持つようになりました。その時に貰ったカナダ国旗のピンバッチは今でも持っています。
 
 
その後、海外に対する憧れが強くなり、高校進学の時に両親に「アメリカの高校に入りたい」と伝えました。その時は両親から「日本の高校に行きなさい」と反対され、当時は珍しかった英語学科のある日本の高校に通うことになりました。その高校では4か月間のアメリカ研修があり、クラスの全員が参加し先生も引率するものだったので、両親も快く賛成してくれてアメリカのテネシー州へ行くことになりました。テネシー州の大学と提携していることもあり、授業は大学の講義を受講し、寮では大学生がルームメートとしてお世話をしてくれました。また、ホームステイもアレンジしてくれて、短い期間でしたが色々な経験をすることができました。

株式会社ジャパンタイムズ執行役員 編集担当大門小百合氏インタビュー

編集部:
4か月の研修を終えられて、さらにその後高校での留学をされていますが、留学をしようと思った理由は何だったのでしょうか。
大門氏:
アメリカでの4か月の研修中に経験したことを両親に手紙で送っていたのですが、帰国後母から「また行きたい?」と聞かれ「もちろん行きたいけど無理でしょう?」と答える私に「今ならちょうどあなたのいない生活に慣れたところだから、行くなら今よ」と言ってくれ、急遽留学先を探すことになりました。
 
 
治安や学習環境、そして時期などを考えて、ペンシルバニア州にある寮制の私立高校であるパーキオメンスクールという学校に留学することになりました。ペンシルバニアの中でも非常に田舎にある学校で、周辺には何もありませんでしたが、広大な敷地に野球、フットボール、ラクロス、フィールドホッケー、そして飛び込み台があるプールなど、それぞれのスポーツごとにグラウンドがあり、緑も多くキャンパスはとても綺麗でした。そこで2年間過ごしましたが、学校にはほとんど日本人がいなかったので、日本語を話す機会が全くなく、英語にどっぷり浸かれたことは良かったと思います。

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編集部:
高校時代の留学体験っていうのはその後の人生に大きな影響をもたらす体験になりますよね。
大門氏:
そうですね。高校生の時は、多感な時期ということもあり、多くの影響を受けました。日本ではあまり馴染みがないプエルトリコやバミューダなどを含む様々な国から留学生が来ていたこともあり、世界の広さを感じることも多くありました。そのような環境の中でも、高校生にとっては、恋の悩みや勉強の悩みというのはどの国の高校生にも共通する万国共通のことだと実感することもあり、本当に貴重な経験になりました。

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編集部:
アメリカで高校時代を過ごされて、その後日本の大学に入学されていますが、日本の教育環境に違和感などありましたか。
大門氏:
帰国後、上智大学の比較文化学科(現:国際教養学科)に進学したのですが、英語がすごくできる帰国子女やインターナショナルスクール出身の学生が集まっていたので、あまり違和感はありませんでした。逆に周りの学生が美しい英語を話している時は、自分はまだまだだとショックを受けることもありました。
編集部:
上智大学国際教養学科への入学試験では、TOEFL®テストのスコアが必要だったと思いますが。
大門氏:
そうです。ペーパーのTOEFLテスト(TOEFL® PBT テスト)で、今のTOEFL iBT® テストとはスコアの出し方が異なると思いますが、当時の自分のスコアは600点くらいだったと思います。
編集部:
大学でも交換留学に行かれていますね。
大門氏:
周りの学生があまりにも英語ができるので、自分で「もう少し勉強したほうが良い」と感じ、大学の交換留学制度を通じ、ニュージーランドの大学に出願しました。申請はしていなかったのですが、ありがたいことに奨学金もいただけることになり、1年間オークランド大学に留学しました。
ニュージーランド人は少し日本人に似ているところがあり、優しくて恥ずかしがり屋なところもあります。同じ英語を話しますが、アメリカとは全く違う文化でした。その土地の文化に触れることはとてもインパクトがあることなので、やはり行ってみて直接触れることは大事だと実感しました。また、ニュージーランドはたくさんの留学生を受け入れていることもあり、マレーシアやシンガポールといった英連邦の人たち、またクック諸島やトンガなどの近隣の国から来た人々とも交流を持つことができました。英語を使うことによって世界が広がるということを感じました。

株式会社ジャパンタイムズ執行役員 編集担当大門小百合氏インタビュー

次号は「株式会社ジャパンタイムズ執行役員 編集担当大門小百合氏 ―後編―」をお送りいたします。

株式会社ジャパンタイムズ執行役員 編集担当大門小百合氏インタビュー
  • 大門小百合氏 プロフィール
  • 上智大学外国語学部卒業。政治、経済担当の記者を経て、2006年より報道部長。2013年から執行役員編集担当となり、100年以上続く同紙の歴史で初の女性編集責任者に就任。著書に「ハーバードで語られる世界戦略」(光文社)、「The Japan Times報道デスク発 グローバル社会を生きる女性のための情報力」(ジャパンタイムズ)がある。
  • 株式会社ジャパンタイムズ
  • 1897年の創刊以来、多様で独自性のある日本関連の英文ニュースを提供している国内で最大の販売部数を誇る英字新聞社。政治、経済、文化、社会およびスポーツ報道を通じ、日本を世界に発信し続けており、2013年からは「The Japan Times / International New York Times」の名称で、ニ ューヨーク・タイムズ紙国際版とセット発行を開始。
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。