• 日米教育委員会（フルブライト・ジャパン）留学情報サービス/EducationUSA
• シニア留学情報アドバイザー　笹田千鶴さん

“アメリカ留学は世界留学。世界中から集まる留学生と多種多様な文化背景が、ダイナミックに交差する大学群”

EducationUSAアドバイジングセンターとは？

EducationUSA は、米国国務省・教育文化局（ECA）の支援を受けたネットワークです。EducationUSAセンターは、世界に400以上あり、各センターは、中立的な立場から、アメリカ留学に関する正確で、最新、かつ公正な情報を無料で提供しています。

日本においては、日米教育委員会（フルブライト・ジャパン）のほか、全国で７箇所*（札幌、東京*２箇所、名古屋、大阪、福岡、沖縄）にセンターがあります。EducationUSAセンターでは、留学先となる学校の探し方、入学条件や手続き方法、学校の認定制度や入学適性試験、奨学金、学生ビザなどの情報のほか、よくある質問についての回答をご用意しています。また、アメリカ留学Expoをはじめ、留学に役立つ様々なセミナーを開催しています。

*日本でのEducationUSA Centerについて
http://connectusa.jp/study/index.html#EducationUSA
*日米教育委員会　留学情報サービス/EducationUSA
http://www.fulbright.jp/study/index.html

アメリカ留学の魅力とは？

多様性に富んだダイナミックな環境

アメリカは、多くの移民を受け入れてきた歴史があり、多種多様な文化的背景を持つ人々が暮らしています。また、留学はもちろん観光やビジネスを目的に、世界中からさまざまな価値観を持った人々が集まって、常に豊かな新しい文化を生み出し続けています。そのアメリカの文化に触れ、いろいろな人と交流することは、とても刺激的な体験。留学生は、英語力と同時にグローバルな感性を身につけることができるでしょう。また、アメリカの広い国土には表情の異なる街がいくつもあります。ちょっと足を伸ばせば、最先端の都市から自然の恵みあふれる地域まで、さまざまな魅力を味わうことができるのも見逃せないポイントです。

豊富な選択肢からハイレベルな教育が受けられる

アメリカの教育制度では、学校の種類はもちろん、それぞれの学校で学ぶ科目にも幅広い選択肢が用意されています。例えば大学では、途中で専攻を変更することも珍しいことではありません。さらに、他の大学への転入システムも整っているのが一般的。アメリカでは、学びたいことを学びたいだけ、自由に勉強することができるのです。また、アメリカの大学では、教授陣や研究施設の質が高く、資金が豊富。素晴らしい環境のもとでハイレベルな教育が受けられることが、多くの留学生を惹き付けているのでしょう。「充実した教育を受けながら、自分に合った道を探したい！」「将来、グローバルに活躍したい！」などと考える人にとって、アメリカ留学はうってつけなのです。

アメリカの教育制度

アメリカには約3,000の認定を受けた大学が存在するといわれ、それぞれが独自の入学基準を設けています。日本と異なり文科省のような中央政府機関が法的に認可しているわけではないので、認定制度などアメリカ独自の制度について日本との違いを把握しておきましょう。

*EducationUSA “Understanding U.S. Accreditation” https://educationusa.state.gov/understanding-us-accreditation

*日米教育委員会　留学情報サービス
「アメリカ大学・大学院留学の基礎知識A. 日本との制度の違い 3．文部科学省の不在・認定制度」
http://www.fulbright.jp/study/abc/index.html#abc_a_03

アメリカを支える教育理念

アメリカの教育理念では「自らが学ぶ」ことを重視しており、その理念に基づいてさまざまな教育システムが構成されています。高等教育（大学）の現場では、なるべく多様な人材が一堂に会し、その中でさまざまな視点から独自の意見が交わされることによって、学生ひとりひとりが自ら新しい英知と真実を見つけていくことを目指しています。従って、アメリカの大学は、日本の教育に見られるような 「教えを授ける」という儒教的な考え方とは異なり、学生が主体的に学ぶ場と考えられています。そして、教授は「知識を教える」役割よりも、学生から「（新しい何かを）引き出し発展させる」役割を期待されています。学生もクラス討論や学生生活に積極的に参加する姿勢が求められます。学生がクラスの中で発言して自分の考えを相手に提示することは、新しい英知を皆がそれぞれに発見するための「義務」であり「貢献」と考えられています。

世界各国からの留学生が切磋琢磨する

アメリカ留学で得た一番の経験は何かという問いに、「勉強だけでなく、世界各国からの留学生と知り合い、友人となれたことが一生の財産」という答えが多く返ってきます。留学生大国と呼ばれるアメリカでは、世界約220カ国から約89万人もの留学生が大学・大学院で学んでいます（2013-14）。留学生の約64％がアジアからの留学生で、留学生出身国別順位で、日本は第7位となっています。

留学準備に必要な5steps

アメリカ留学の準備には、約1年～1年半かかるといわれています。留学手続きに関する必要な基本事項・ステップを把握して、早めに準備しましょう。以下の5ステップを留学手続きの参考にしてください。

• Step 1. 選択肢をリサーチ
• Step 2. 留学資金
• Step 3. 出願手続き
• Step 4. 学生ビザを申請
• Step 5. 渡米前準備

アメリカには、3,000を越す大学が全米に渡って存在しますので、まず自分の「優先事項」を明確にすることが重要です。大学選択においては、自分がどんな環境で、どんな専攻を勉強したいか、どんな経験を積みたいかなどを考えて、自分が行きたい大学を選択しましょう。

Step 2の留学資金では、奨学金を含めた留学資金計画が重要なポイントになります。各種奨学金は、一般的に締め切りが早いことが多いので、早めの準備・リサーチを心がけてください。

日米両国政府が提供している奨学金として、日米教育委員会では、「フルブライト奨学金（大学院、人文・社会科学対象）」を運営しています。フルブライト奨学金については、http://www.fulbright.jp/scholarship/index.htmlをご参照ください。

留学準備については、以下に紹介するEducationUSAのWebサイトをご参照ください。

＊EducationUSA“Your 5 Steps to U.S. Study”
　https://educationusa.state.gov//your-5-steps-us-study

＊日米教育委員会　留学情報サービス「留学準備スケジュール」
　http://www.fulbright.jp/study/schedule/index.html

「アメリカ留学EXPO」（東京）

インターネットが発達する現代社会ですが、ネット上の情報だけでは不安に思う方もいらっしゃるでしょう。9月12日（土）にアメリカ大使館主催「アメリカ留学EXPO」が開催されます。年に一度開催されるこのイベントでは、アメリカの大学80校が参加し、担当者と直接話せるブースが設けられ、留学経験者と話せる機会も提供されています。また留学に関するセミナーも同時並行で開催され、貴重な情報収集の場となっています。EducationUSAもこのイベントに共催しています。EXPOには、EducationUSAおよび日米教育委員会（フルブライト・ジャパン）もブース出展いたします。ぜひ多くの方にこの機会をご利用いただければ幸いです。

＊アメリカ留学EXPO
http://americaexpo.jp/
日時：2015年9月12日（土）11：00 ― 18：00
入場無料・入退場自由
会場：御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンター

▲※写真は2014年の模様から

「アメリカ留学体験レポートひろば＋カレッジ・フェア」（福岡）

9月13日（日）に開催される福岡アメリカンセンター協力・福岡県国際交流センター主催「留学体験レポートひろば：アメリカに行こう」は、アメリカ留学に関心のある方を対象に、留学経験者の生の声を聞く体験レポートセミナー、アメリカ領事館の留学アドバイザーによる説明、アメリカ大学8校がブースにて個別相談にのる3本立てイベントとなっています。経験者の話を聞いたり、米大学の担当者と直接話すことで、パンフレットやウェブサイトでは分からない情報を得られ、留学への不安を解消できます。通訳サービスもありますので、お気軽にご来場ください。

＊留学体験レポートひろば：アメリカに行こう & EducationUSAフェア
https://goo.gl/s5YnXb
日時：2015年9月13日（日）14：00 ― 17：00
入場無料・事前登録者にはグッズプレゼント
会場：アクロス福岡3F　こくさいひろば

これから留学を考える方へのメッセージ

世界は広い、そして自分は小さい―。
留学とは、「いままでまだ見たことがない自分」に出会う旅ではないでしょうか？

アメリカ留学＝「世界」を体験するといっても過言ではなく、自分が育った文化や価値観とは異なる国で、世界各国からの留学生と肩を並べて切磋琢磨する経験は、きっとかけがえのないものになることでしょう。
勉強だけでなく、アメリカの豊かな自然や多様な文化と人々、異なるものの考え方に触れ、自分の目で見て、感じて、自分の頭で考えるという経験をより多く積むことが、人として大きく成長していくきっかけになるのだと思います。

皆さま、どうぞ良い「旅」を！