留学経験者インタビュー

留学して何を得て、何が変わった?留学経験者にインタビュー

留学経験者インタビュー
  • 岡本拓さん
  • アメリカ/パデュー大学留学

 

“決断し実行するのは自分自身だということを、留学準備中から意識する”

留学のきっかけを教えてください

留学のきっかけは、自身のキャリア形成の一環として、専門分野の知識や経験を更に積もうと思ったことです。学部時代にもアメリカNY州に1年間交換留学をしていたのですが、その時からずっと正規留学をしてアメリカの大学で学位を取りたいと考えていました。きっかけと言うならば、この頃から始まっていたのかもしれません。

なぜその国、その大学を選びましたか、理由を教えてください

アメリカは、多くの分野で最先端の研究が進められています。教育、殊に外国語教育に関しても、多くの研究や実践が行われています。私の専門分野である「コンピュータ支援外国語学習(CALL)」もその一つです。

私がパデュー大学の大学院を選んだ理由は、その分野の研究を最先端でされている教授がいらっしゃったことが大きな要因です。また、Assistantshipという講師をしながら研究ができる奨学金を受給できたことも同大学院に進学した理由の一つでした。

TOEFLテストのスコアは何点以上必要でしたか、またスコアアップのためどのような勉強をしましたか

入学に必要なスコアはTOEFL iBT® テストで72でした。学部時代に留学のために受験した時から10年ほど経っていたので、まずテストの内容や構成など基本的なことを振り返る必要がありました。

そのために、公式テキスト(The Official Guide to the TOEFL® Test 4th Edition)を熟読しました。更に、例題を解き、解説を読むことをひたすら繰り返し行いました。仕事をしながら受験準備を行っていたので、隙間時間を有効活用し、短い時間でいかに集中できるかがキーでした。

留学中のエピソードを教えてください

留学中は専門分野の研究はもとより、ティーチングアシスタントとして日本語クラスを担当していました。大学院の授業で学んだ知識や最新の研究を、すぐに現場で実践できる環境はとても恵まれていたと思います。更に、研究や教授だけでなく、映画鑑賞会などの文化イベントなども企画し、日本語学習者コミュニティの活性化にも尽力しました。中でも印象として残っていることは、学科内初のスピーチ&スキットコンテストを立案から運営まで行い、第1回目にして無事成功裡に終えることができたことです。終了後、参加した学生の悲喜こもごもの表情は忘れられない思い出になりました。

留学したことでどんな影響がありましたか(留学で得たもの)

今回留学したことで、専門分野の知識や経験が増え、自身のキャリア形成の上で深みが増したことはもちろんですが、世界各国から集った大学院生や研究者との議論や交流を通じて、異文化理解をより深めることができたと思っています。また、アメリカ各地で研究発表をさせていただける機会を得たことは学術分野での良い経験になりました。

今後の展望(ご自身の夢など)についてお聞かせください

今後は、日本の国際交流機関から派遣され、インドネシアに赴任することになっています。任地では、現地インドネシア人の日本語教師たちと協働し、日本語教育の普及に努めていきます。英語からは離れてしまう生活になるので、何とかして英語力を維持するように頑張りたいです。

これから留学を考えている人へのメッセージをお願いします

「どうして、何のために留学をしたいのでしょうか」「留学して何を得ようとしているのでしょうか」留学をしたいきっかけや背景、目的は、様々あると思います。留学を実現するために乗り越えなければいけない課題も、英語力・時間・資金面など、人それぞれです。周りの留学経験者にアドバイスを求めることもできるでしょう。しかし、実際に留学するのは自分自身です。恐らく留学してからも、自分自身で判断して行動しなければならない場面に多く直面すると思います。他人に相談したり助けを求めたりすることも大事なことですが、決断し実行するのは自分自身だということを、留学準備中から意識しておくと良いかもしれません。目的と目標をしっかり掲げ、それに向かって精一杯頑張ってください!留学を終えたとき、きっと頑張って努力していた自分に感謝することでしょう。

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