For Lifelong English

  • 鈴木佑治先生
  • 慶應義塾大学名誉教授
    Yuji Suzuki, Ph.D.
    Professor Emeritus, Keio University

第123回 「第7回科学の甲子園全国大会」優勝校「2018 Science Olympiad National Tournamentに向けた英語研修」の報告

毎年「科学の甲子園全国大会」優勝校は、アメリカのScience Olympiad National Tournament(以下、SONT)の高校生の部Division Cに参加します。今年度の優勝校は神奈川県代表の栄光学園高等学校でした。優勝校は、ETS Japan主催のSONTに向けた英語研修を受けます。以下、その報告です。過去3回の本英語研修の報告を参照しながら読むよう勧めます。(*1)

(1)第86回「平成27年第4回科学の甲子園」優勝校、渋谷幕張学園高等学校、米国Science Olympiad出場の為の事前英語研修の講師として

(2)第99回 第5回科学の甲子園全国大会優勝校「2016 Science Olympia National Tournament 参加に向けた英語研修」について

(3)第112回 第6回科学の甲子園全国大会優勝校「2017 Science Olympiad National Tournament参加に向けた英語研修」

まず、Science Olympiad(以下、SO)のOfficial Websiteを見ましょう。

Science Olympiad

SOは1984年に始まり2019年に創設35周年を迎えます。それを受けて“Get Ready for the 35th Anniversary Season!”というスローガンを掲げ、2017年―2018年のSONT活動の報告とともに、2018年―2019年のSONT活動の詳しい情報をリリースしています。アメリカ側のSONT参加者は、このサイトを参考に、2019年5月のSOに向けた活動を既に開始しています。

「科学の甲子園全国大会」の優勝校は、毎年、Global Ambassador Team from JapanとしてSONTに参加します。(*2)「科学の甲子園全国大会」に出場するからには優勝することを望んでいるでしょうし、当然、SONT に参加することも頭の片隅にあるものと思います。Global Ambassador Team from Japanがエントリーするのは4 eventsです。下記で触れますが、SO Official Websiteの“Challenges”という項目をクリックし、参加したいeventsの目処をつけ調べておくべきです。

「科学の甲子園全国大会」で優勝校が決まるのは3月下旬で、それからSONTまで2ヶ月足らずしかありません。この短期間で十分に準備するのは至難の技です。アメリカ側の参加者は、前年の9月から準備を始め、地域予選を勝ち抜き、実践を積みながらSONTに参戦します。そんな不利な状況下でも、今年を含め過去4年間「科学の甲子園全国大会」優勝チームは、種目によっては上位3分の1、時には、5位に入賞するなど大健闘してきました。(*3)事前にもう少し準備する時間を作りさえすれば、上位に食い込めるであろうと期待できるところまで行っています。

そんな思いを込めて、SO Official Websiteの主要項目をチェックしながら、本年度の本英語研修を進めます。SONT 2019の基本情報をしっかり押さえてください。

Science Olympiad

最初に“Free Online Rules Manuals”という項目をクリックします。SONTにおけるGeneral Rulesが書いてあります。SONT参加者の必須情報です。

Online Rules Manuals

Digital Rules Manuals for 2019”という項目を開いてください。登録すれば2019年用Manualsが無料でダウンロードできます。(*4)

Digital Rules Manuals for 2019
ただし、DVDやその他の情報は有料です。

次に、上述の“Challenges”という項目をクリックしてみましょう。

Challenges

“2019 Event Table”があり、高校生の部の“2019 C Events”は、(1)Life, Personal & Social Science(2)Earth & Space Science(3)Physical Science & Chemistry(4)Technology & Engineering(5)Inquiry & Nature of Scienceの5部門から成り、それぞれの部門に4つから5つのeventsがあります。

“2018 Event Table”の内容とほぼ同じですが多少違います。栄光学園高等学校の生徒さんたちがエントリーしたのは、Forensics, Fermi Questions, Write it Do it, Game onの4 eventsでした。Forensics は(4)Technology & Engineering部門のeventで、他の3つは(5)Inquiry & Nature of Science部門のeventsです。ただし、Game onは、高校生の“2019 C Events”ではなく、中学生の“2019 B Events”になります。注意しましょう。ゲーム作りの感覚をより低い年齢層から育てようということでしょう。

多くの高校生が、2019年度科学の甲子園全国大会に向けて始動しているものと思いますが、同時にこのSONT Event Tableもしっかり把握しておくことです。どのeventsを選ぶのか狙いを定めて詳細に目を通しておくと良いでしょう。

“Tournaments”という項目をクリックすると、栄光学園高等学校の生徒さんたちが参加した“2018 National Tournament”の結果も公表されています。

2018 National Tournament

全代表校の全25 events(アルファベット順)のFinal Team Points(25 eventsにおける順位を足したもので数が少ないほど良い)及び総合順位が掲載されています。

Official Results for Division C

全参加校を総合順位で並べたものです。

Rank Order for Division C

各eventにおける1位から6位までのteamsを掲載しています。Global Ambassador Team from Japanは、全eventsに参加しないので総合順位に掲載されませんが、各eventで6位までに入賞すれば掲載されます。(*5)まずは4つのevents全てで入賞するという目標を立てるのはどうでしょうか。これまでの不利な条件の中で大健闘してきたことを考慮すると決して不可能ではありません。

Top 6 Places for Division C

2018 SONTで総合優勝したのは、California州代表のTroy High School Teamです。

National Tournament Winners

過去のSONTで何度も総合優勝したことのある常連校で、California州Los Angeles郊外のFullerton市にある公立高校です。Official Websiteを見ると、学業だけではなく、課外活動も盛んで、文武両道、発信型の高校であるように思われます。

Troy High School

ちなみに、Troy High School以外の過去の総合優勝校も、(*6)名門進学校(college preparatory schools)ではなく、diversity、innovation, collaboration、 community-friendliness などを重視した地域密着型のlocal high schoolsであることが分かります。

改めてSOの趣旨目的をチェックしてみましょう。Science OlympiadのOfficial Websiteにある動画“SO TV”をクリックして下さい。運営側の関係者の説明を簡単に要約します。参加者側の生徒の感想もありますので、しっかり聞いて理解しておく必要があります。TOEFL iBT® テストでは中級程度のリスニングです。

(1)35年前に、Sportsに倣い、Scienceにおいても、情熱、熱意を引き出すプログラムの必要性を感じて始めた。現在、8,000校が参加し、450 tournamentsが繰り広げられるまでに成長した。
(2)Team workを通して学び、楽しみ、その体験を通して生涯の目標を見出す。
(3)生徒が積極的に問題解決に挑戦できる場を創生・助長する。
(4)Science educationはcriticalであり、社会の発展に貢献するだけではなく、その維持にも貢献しなければならない。
(5)Scienceにおいては、engineering、technology、 mathematicsほか多くの領域が相互に繋がっている。
(6)SOで取り組む問題は複合領域的(multi-disciplinary)である。
(7)直接体験を通してScienceの素晴らしさを実感する。
(8)次世代のscientistsを養成する場である。特に、女性、マイノリティー・グループのscientistsの養成に力を入れている。
(9)Problem solvingの力、環境に対するflexibleな対応力、そのために不可欠な優先順位をつけて取捨選択する能力を養成する。
(10)Modern scienceはチーム・スポーツである。一人では何もできない。Scienceへの関心を持つことにより、チームの一員として貢献することの意義を学び、社会性を育む。

チーム・スポーツの根底にある考え方と一緒です。地域予選から全国レベルのSONTに勝ち上がって優勝するには、日頃から相当の準備、練習、訓練が必要になるでしょう。日本の高等学校の野球、バレーボール、サッカーなどの全国大会を目指す状況に通じるものがあります。実際にSONT常勝校の Official Websitesを覗いてみると、チーム・スポーツ並みのチームワークでSONTの準備に取り組んでいる様子を見ることができます。(*7)

今年で4年目になる本英語研修“CIEE English Training Sessions For US Science Olympiad National Tournament (SONT)”は、当初よりSONTの趣旨目的を踏まえて企画運営してまいりました。2018年3月19日に「科学の甲子園全国大会」表彰式が行われた埼玉県大宮市ソニックシティーにて、式終了後、筆者は優勝した栄光学園高等学校の8名の生徒さんのたちに会いました。20分程度の短い時間でしたが、以前からSONTへの参加に強い関心を持つなど、意欲的に取り組もうとする姿勢を感じました。本研修のSession 1が始まるまでに、SO Official Websiteに目を通すよう勧めて散会しました。

Session 113:30-16:00, April 7, 2018. At Eiko Gakuen High School

[1]Orientation 本英語研修の目的を確認する。SOのOfficial Websiteを参照し、SOとSONTについて学ぶ。準備段階からSONT参加までの一連の過程で英語コミュニケーション能力とチームワークが必要であることを確認する。SONTに挑戦するグループ・プロジェクト“Magis Project”(where “magis” means “to go up far beyond”)と命名し、チーム一丸となり戦うことを誓う。English Diagnostic Test(30min.)TOEFL® テストの簡易版でlisteningとreading、個別インタビューでspeakingをチェックした。満点1名、ほぼ満点3名、それ以外の生徒もおおむね7割前後の得点を上げた。ただし、speakingにおいては、1年の海外経験を持つ生徒を除きbrush upが必要。全員非常に意欲的。SONT 2018参加後も英語学習に積極的に取り組むものと期待できる。

[2]SONTで求められる英語コミュニケーション能力向上に向け、“Getting ready to communicate with the US participants in Science Olympiad”と称する英語活動。『Do your own project in English「プロジェクト発信型英語」Volume 1 』(鈴木佑治、南雲堂)のUnit 1 & Unit 2に基づく。Step 1 Warming-up 10分間、生徒8名、筆者、先生方、ビジター全員が英語で自己紹介しながら交流する。Step 2 “SONT 2018 Events”に目を通し、以下の4eventsにエントリーすることを決定。
(1)Write it Do it
(2)Forensics
(3)Fermi Questions
(4)Game on

Step 3全SONT全eventsで問われるresearch能力について簡単に触れる予定であったが時間不足の為に割愛。Step 4各eventにつき2名の担当者を決める。Step 5各eventにつき2名の担当者がeventの内容の詳細を読み、SONTまでの残された時間でどのような準備をして対処するかにつきdiscussionとpresentationをした。

[3] Homework for Session 2 on May 3, 2018 各eventにつき、2名の担当者がeventの詳細を理解してスケジュールを立て対策準備を進める。Session 2に向けて、その進捗状況を具体的にpresentationする準備をしておく。グループで頻繁に会い、英語でコミュニケーションする。

Session 2 13:30-16:30, May 3, 2018 At Eiko Gakuen High School.

Do your own project in English「プロジェクト発信型英語」Volume 1』(鈴木佑治、南雲堂) のUnit 3に基づく。Step 1各eventにつき2名の担当者による対策準備の進捗状況に関してpresentation とdiscussionを行う。各グループ20分。Step 2グループごとに、Step 1で指摘されたコメントも考慮に入れ、各eventの情報を精査してSONTに向けた詰めの準備対策を検討する。

栄光学園高等学校の生徒8名は、かねてよりSONTに高い関心を寄せていたとのことで、SOやSONT 2018 のeventsについて事前に情報を集めていたようです。3月下旬にSO Official Websiteの情報を読んでおくよう勧めておいたところ、Session 1が始まる前までに、参加する4eventsをある程度絞り込んでいました。

SONTの25 eventsの情報の内容は専門的で、全部集めると分厚い本になります。量、質、難易度において、日本の高等学校3年間の英語授業でカバーするreadingを凌ぎます。今回の栄光学園高等学校の生徒さん8名は、そうした情報を細部までしっかり理解していました。(*9)

しかしながら、Session 1Session 2は実質5時間程度しかなく、情報を読んで理解するのが精一杯です。時間があれば、presentation、discussion、writingなどの能力を養いたいと思うところです。これまでSONTに参加したteamsも、アメリカ人の参加者と交流した際、そうしたacademic skillsの必要性を痛感したとの感想を述べていますが、一朝一夕で培えるものではありません。よって、本英語研修では生徒さんたちができることを示唆するに止めざるを得ません。

所属するscience clubのメンバーが集まり、最先端科学研究を紹介する下記のようなweb sitesから興味ある記事を選んで読み、発信活動をすることです。

Science News for Students

The National High School Journal of Science

Nature News and Comment(*10)

選んだ記事をしっかり理解するまで読み合わせ、記事についての感想をコメントとしてまとめて発行元のwebsiteに投稿します。良いものは掲載され、世界中からコメントをもらえるでしょう。このプロセスを通してresearchとdiscussionとpresentationなどの発信活動が自ずと生じます。アメリカ側のSONT参加者は日頃からこうした活動を貪欲なまでにしています。日本の高校生もすべきです。授業で習う英語skillsを発信型に磨き上げることです。今まではそうした場と機会が無かっただけですから、自分たちで場づくりをするだけのことです。(*11)

今回栄光学園高等学校の2名の生徒が参加したFermi Questionsは、日頃からそうした活動をしているかどうかを試すeventです。Fermi Questionsは、SOが掲げる趣旨目的をそのまま反映させたeventと言えるでしょう。ノーベル物理学賞を受賞したEnrico Fermi(1901-1954)に由来するものです。Fermiについての詳細は割愛します。(*12)

Fermi Questionsは、Fermiがよく使った方法論で、アメリカでは一般によく知れ渡っており多くのサイトがあります。(*13)もう一度SONTのFermi Questionsをみましょう。

Fermi Questions|Science Olympiad

“Fermi Problems”と“2012 Training Power Point”と称する2つの項目は無料です。クリックして読んでみましょう。要は、problem solvingの過程で、概要する問題に直接関連するdataが得られない場合、間接的なdataを集めて、その結果を推論したり計算したりすることで正解ではないものの、それに近い回答を導き出す方法です。

サイトでは、例として、シカゴ圏にピアノのtunersは何人いるか?との質問を挙げています。この質問に答える直接データが無い場合、例えば、次のように間接的なデータをもとに割り出します。

シカゴ圏の人口は9,000,000という間接的なデータをもとに、(1)1世帯平均2名として圏内の世帯数を割り出し、20世帯に1世帯の割合でピアノを持つと仮定して圏内のピアノ保有世帯を割り出す。(2)各ピアノ保有世帯は1年に1回tuningすると仮定して圏内の年間総tuning回数(=総ピアノ保有世帯の数)を割り出す。(3)1人のtunerにつき1回のtuningで往復時間を入れて2時間を要すると仮定し、1人のtunerの年間総労働時間を8(hours)✖️ 5(days)✖️ 50(weeks)で割出す。(4)圏内1年間の総tuning数➗圏内全tunersの総労働時間数=圏内tuners総数で、答えは約290 tunersとなる。

本英語研修のSession 1には、Scientific Researchと称して、帰納的(inductive)と演繹的(deductive)方法に触れるStep3を設けていましたが、今回は時間がなく省略しました。いずれの方法でも、仮説(hypothesis)ないし理論(thesis)の立論または実証において、dataが必要です。しかし、問題が複雑になればなるほど直接的なdataを集めるのは困難になります。そのような場合、このような間接的なdataを使うことはよくあります。

例えば、社会言語学では、ある国のbilingualsの数を調べたい時に、間接的dataを使わざるを得ないことが多々あります。広大な国土に散らばる全住民に行き渡る調査は、時間的にも経済的にも不可能です。電気も道路もない場所が沢山存在します。そうした時、大雑把でも教育普及率のdataがあればそれが利用できます。旧植民国家では教育言語は旧支配層の言語であることが多く、その場合、初等教育の高学年から中等教育の修了者の人数を示すdataからbilingualsの人数を大雑把に割り出すことができます。(*14)

もちろんこうして間接的に導かれた答えは、あくまでも、仮説の域を出ません。ただし、不確実なものを予想したり、ある考え方の真偽を予想したりする時、この方法論は日常よく取られています。アメリカの教育界が提唱するcritical thinkingも、元を正せばfermi questionsに行き着くかもしれません。Einsteinをはじめ多くの偉大な科学者が、全く関係がなさそうな事から相対性理論などの世紀を揺るがす理論や仮説にたどり着いたなどとよく耳にします。ということは、できるだけ広くdataを求めることにより、大発見に繋がる何らかのヒントを見つけられるかもしれません。

こうした意味から、今回、Fermi Questionsに挑戦した意義は大ありです。実は、Forensicsにおいても、Game onにおいても、Write it Do itにおいても、Fermi Questions的な要素があります。栄光学園高等学校の8名の皆さんは、正味1ヶ月足らずの準備で、アメリカの各州から集まった精鋭達と闘いよく検討したと思います。(*15)彼らも1年以上の準備期間があったら、参加の4eventsで6位入賞ができたでしょう。 

(2018年9月4日記)

 

(*1)本英語研修はCIEEより副賞として付与されます。報告と並行し、SONTに参加した生徒さんたちのインタビュー記事もあります。
(*2)2018 National Tournament | Science Olympiad の“Global Ambassador Team From Japan”で栄光学園高等学校チームが紹介されています。
(*3)本稿第86回で報告したように、本英語研修を受けSONT 2014に参加の渋谷教育学園幕張高等学校はBungee Dropで5位に入賞しました。今年の栄光学園高等学校もWrite it Do itで20位と健闘しています。
(*4)毎年、SONTに参加する上で非常に重要なrulesが書いてあります。今年度の栄光学園高等学校の参加者にも2018年度版のrulesをしっかり読んでおくよう勧めました。
(*5)(*3)にある渋谷教育学園幕張高等学校の生徒さん2名も表彰され掲載されています。
(*6) Mira Loma High School や Solon High Schoolなどがあります。
(*7)本稿第121回で取り上げたThe University of Chicago の新admission requirementsは、こうした取り組みに注意を向け始めたことを如実に表しています。
(*8)Game onは2019年から中学生用 SONT Division B eventになります。このサイトのアドレス(2018年9月11日現在)の最後に“b”とあるのはその為でしょうか。内容は同じであると思います。
(*9)Session 1のDiagnostic Testの結果で明らかです。TOEFL iBTテストに挑戦するよう勧めました。
(*10)一般向けに書かれた記事が掲載されています。過去4年間本英語研修を受けSONTに参加した高校生なら十分読めます。拙著『Readings in Science-in association with Nature』(2015,南雲堂)は、Nature Newsから10編の記事の使用権を購入して作成した大学生用テキストです。数学、化学、物理学、生物学、医学、コンピュータ・サイエンスほかをカバーしています。専門用語の解説、設問、プロジェクト課題などを盛り込み、ポスター・プレゼンテーションができるようにアレンジしました。今後の勉強の仕方の参考になればと考え、本英語研修の受講生に配布しております。TOEFL iBTテストの難易度が高いreading comprehensionの問題を想定して作成しました。
(*11)Research, presentation, discussionなどのacademic skillsを養うには、関心テーマを探求する発信型英語プログラムが必要です。拙著『Do Your Own Project in English「プロジェクト発信型英語」Volume 1 & Volume 2』(2013, 2014 南雲堂)は、関心事(身近なものからアカデミックなものまで)につきprojectを組み、academic paper, panel discussion, debate, poster presentationなどの発信活動をする想定で書かれています。目的は、英語で口頭発表、論文作成することです。実際に多くの受講生がその目的を達成しました。
(*12)Enrico Fermi |Italian-American Physicist|Britanica.com など。
(*13)Enrico Fermi| Fermi Questions in Everyday lifeなど。
(*14)UNESCOは初等教育を母語で行うよう奨励していますが、旧植民地の発展途上国では経済的には現実的ではありません。かつての「宗主国」の言語での教育が一般的で、修了者は母語とのbilingualsになる可能性が高まります。
(*15)栄光学園高等学校の生徒さんたちは、(1)Write it Do it で20位(2)Forensicsで38位(3)Fermi Questionsで40位(4)Game onで43位でした。全米8,000校から選ばれた各州を代表する精鋭60校中の順位ですから、どの種目でも大健闘したと思います。アメリカ参加校のように早くから準備すれば更に順位は上がるでしょう。

上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。