“大切なことはテストで良いスコアを取ることではなく、実際に使える英語力を高めること”
神田外語大学の英語で行われる講義の多くはTOEFL ITP® テストで一定以上のスコアを持っていることを履修条件としていたため(レベルに応じて480~550)、最初のうちはそれを目標に受験していました。また同大学では、TOEFL ITPテスト600を取得すると表彰されるという制度があったため、550取得後はそれを目標にしました。
初めてTOEFL ITPテストを受験したときは大学に入学したばかりの時で、かろうじて日常会話ができるレベルでした。現在(2017年5月受験時)は4年生で、基本的に問題なく会話ができて、ディスカッションやプレゼンテーションもできるようになりました。
初めのうちはテスト時間の長さに慣れていなかったため、最後まで集中力を切らさないことが課題でした。回数を重ねるごとに集中力を保てるようになりましたが、1つの問題にこだわりすぎて余計に時間を割いてしまうことがあり、それを克服するのが課題でした。
初めの頃はTOEFL ITPテストの対策ではなく、授業等での実用を通して全体的な英語レベルを上げていきました。
550を超えると、感覚的な解き方だけではなかなか目標スコアに達することができなくなってきたため、文法セクションの基礎と練習問題のテキストに取り組みました。
文法→Listening→Readingという順番で、その都度セクションを絞って集中的にトレーニングしました。
TOEFL ITPテストはアカデミック英語で日常的に使われる内容とは少し異なるため、幅広い内容に触れるように、ListeningとReadingは対策教材ではなく、YouTubeを見たり興味のある分野の本を読むことを積極的に行いました。
負けず嫌いな性格で「もっとスコアを上げたい」と勉強するので、TOEFL ITPテストの受験は良い刺激になっていると思います。特に、文法的な知識や難しい語彙などは、TOEFL ITPテストで出てこない限り、あえて自分から勉強することはなかったと思います。TOEFL ITPテストを受験することで、英語学習の幅を広げることにも繋がり良かったです。
TOEFL ITPテストを受験する目的は人によって違うと思いますが、どの場合もTOEFL ITPテストの対策にこだわり過ぎないことが大切だと思います。大切なことはテストで良いスコアを取ることではなく、実際に使える英語力を高めることです。そしてその結果としてスコアも伸びてくるはずです。
ですので、日頃の英語学習では「これがテストのスコアに繋がるのか?」と考えずに、TOEFL ITPテスト教材だけではなく、色々な勉強法を試してみて、応用の効く英語力を身に付けると良いと思います。例えば私の場合は、YouTubeを活用してListeningのトレーニングをしたので、楽しみながらスコアアップにも繋がり一石二鳥でした。ただし、簡単にできてしまうものでは実力の向上に繋がりにくいので、難易度は常に少し難しいと感じるものを選ぶのがおすすめです。
(*)①TOEFL ITP® テストは、マークシートを使った多肢選択式のテストで、Level 1、Level 2の2つのレベルがあります。問題の内容はすべてアカデミックコンテンツ(学校で学ぶ際に出てくる内容やトピック)で構成されており、Level 1、Level 2とも3つのセクションに分かれています。
・Level 1(Listening Comprehension、Structure and Written Expression、Reading Comprehension)
・Level 2(Listening Comprehension、Structure and Written Expression、Reading and Vocabulary)
②TOEFL ITPテストスコアは、各セクションの素点(=正当数)を換算表(非公開)で換算し、そのスコアの合計を10倍して3で割り、四捨五入して計算されたものが合計得点となっています。
詳細はTOEFL ITPテストWebサイト「テストの構成」をご確認ください。
TOEFL ITP®テスト(団体向けTOEFL®テストプログラム) 概要
このビデオでは、TOEFL ITPテストの概要について説明いたします。