“将来のために必要な要素だと思えば自然とやる気が出てくるはず”
大学受験の重圧からようやく解放され気が緩みきっていたのと、まだ慣れない新しい環境に戸惑っていたためか、初めて受けたTOEFL ITP® テストは散々な結果でした。私の大学では協定校への留学条件としてTOEFL ITPテストのスコアが必要ですが、もちろん私はそのスコアさえも満たせていませんでした。周りの友達やクラスメイトの大半が条件をクリアし、着々と留学準備を進めているのに対し私だけかなりの遅れをとっており、このままでは留学できないと焦りを感じたので、もう一度TOEFL ITPテストを受験することに決めました。
リスニング、ストラクチャー、リーディングすべてが不十分だったと思います。リスニングは、大学受験レベルのスピードだと何とか聞き取れるものの、TOEFL ITPテストのスピードとなると速すぎてまったくついていけませんでした。ストラクチャーとリーディングは、文法力、単語力が足りておらず、内容はもちろん、文章それ自体の意味すら理解できませんでした。
どんな問題がどんな形式でどのぐらい出題され、それを何分間で解かなければならないのかをしっかり把握することと、基礎的な能力(単語力、文法力など)をもう一度復習し覚え直す必要がありました。
私は大学で夏休みの一定期間に開講されるTOEFL ITPテスト対策講座を受講しました。過去問をひたすら解き、まずTOEFL ITPテストの問題に慣れようと思いました。リスニングにおいては、最初に選択肢をざっと読み、内容を簡単に把握してから聞くようにしました。ストラクチャーに関しては、問題を分析し、傾向や特徴を掴むことで対策しました。最後のリーディングは5つの長い文章を50分で解かなければなりません。時間的にも集中力が途切れ始めるので、すべての文章をじっくり読むことはせず、最初に問題を読み、答えに繋がる箇所を探してそこを中心に読むようにしました。
1回目の受験で見つけた反省点を2回目の受験でしっかり活かすことができたと思います。TOEFL ITPテストは受験時間が長い上にかなりレベルの高いテストなので、2回目とはいえやはり終わったときは疲労感と不安でいっぱいでしたが、夏休みに頑張った結果が大きくスコアに反映されているのを見てすごく嬉しかったのを覚えています。さらに英語に対するモチベーションが上がったように感じました。
最近では、英語の重要度が増し、TOEFL® テストやTOEIC® テストのスコアを通して英語が話せる人材を高く評価する企業が多くみられます。そういった意味でも英語は必ず役立ちます。第二言語を習得するのはそう簡単なことではありませんが、将来のために必要な要素だと思えば自然とやる気が出てくるはずです。私自身もまだまだハイスコアとは言えませんし、十分な英語力は身に付いてないので、少しずつステップアップし、さらに自分の可能性を広げていきたいです。
(*)①TOEFL ITP® テストは、マークシートを使った多肢選択式のテストで、Level 1、Level 2の2つのレベルがあります。問題の内容はすべてアカデミックコンテンツ(学校で学ぶ際に出てくる内容やトピック)で構成されており、Level 1、Level 2とも3つのセクションに分かれています。
・Level 1(Listening Comprehension、Structure and Written Expression、Reading Comprehension)
・Level 2(Listening Comprehension、Structure and Written Expression、Reading and Vocabulary)
②TOEFL ITPテストスコアは、各セクションの素点(=正当数)を換算表(非公開)で換算し、そのスコアの合計を10倍して3で割り、四捨五入して計算されたものが合計得点となっています。
詳細はTOEFL ITPテストWebサイト「テストの構成」をご確認ください。
TOEFL ITP®テスト(団体向けTOEFL®テストプログラム) 概要
このビデオでは、TOEFL ITPテストの概要について説明いたします。