前回では(第57回)聞く練習でした。今回はスマホ、タブレットPCを駆使した最先端の英会話練習法をご紹介します。・・・前回の内容はこちら
■ スマホ、タブレットPCのメリット
スマホ、タブレットPCを使えば、今まで知りたくても知り得なかった、「自分の発音チェック」と「発話チェック」ができます。
これはむしろスマホ、タブレットPCだからこそ気兼ねなしにできる最大のアドバンテージで、生身のネイティブは面倒くさすぎて、“母親”や“付き合い始めの恋人”でもやってくれないようなチェックをしてくれます。
まずアップルユーザーですが、iPhone 4s 以上であればSiriを使います。
それ以前の機種は、機能は限定されますがApp Storeで「Google 検索アプリ」をインストールします。
Androidユーザーは、Google Playから「Google 検索アプリ」をインストールします。
iPhoneのSiriなら備え付けの「メモ帳」を使えば1分ぐらいの英語もディクテーションしてくれます。
Google検索アプリは、検索画面に表示されるので、長くても良いですが1行が限界でしょう。
「発音チェック」「発話チェック」というのは、発音チェックならSiriやGoogle検索アプリを立ち上げたスマホに向かって単語を言ってみます。
発音が正しければ、自分が言った単語が表示されますが、発音が間違っていると違う単語が表示されてしまいます。
中学生で習う簡単と思われているような単語でも、Dance, Food, Drive, City, Worldなどやってみると意外と正しく表示されず苦労します。
「発話チェック」はさらにハードルが上がって、文章を読み上げるので単語だけではなく、英語独特のリエゾンもちゃんとできていないと正しく認識してくれません。
その時に重要なのが「チューニング作業」と言って、ネイティブと自分の英語のギャップを埋める作業が必要です。
具体的には、自分が読み上げた声を録音して、CNN Student News のキャスターと比較してどこが違うかギャップを埋めて行く作業をしていきます。
最初から上手くいく人は誰もいないので、まずは手順を踏んで一歩ずつ前進して行きましょう。
“当たって砕けろ精神”でネイティブと英会話に挑戦するのも良いですが、それには強い精神とネイティブとリアルに接触するために相当な努力が必要です。
まずは手軽にすぐにスタートできるインターネットとスマホを使った勉強法を日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
なお、英語で難しい子音の発音のコツや、リエゾンや英語のリズム感を生む「間」の取り方などを法則にした書籍、「英語の耳と口を手に入れる13の法則[CD付き]」にはスマホの使い方も含め、詳しく紹介してあるので、興味のある方は是非お近くの書店などでお買い求めください。
【著書】
スマホでひとり英会話(IBCパブリッシング )
英語の耳と口を手に入れる13の法則【CD付き】(日本実業出版社)