私は、今年の3月で早期退職し、2019年4月1日~10日までアメリカのシアトル市の友人宅にホームステイしました。私が以前、勤務していた高校の外国人講師をしていたRob & Brittany夫妻の家です。ある日、ブリちゃんが出勤するというので、街の中心地まで車で送ってもらいました。さすが、コーヒーの街であるSeattle。途中、コーヒースタンドに立ち寄った時の話です。
かわいらしいウエイトレスさんが、ブリちゃんに"Hi, good morning. I like your earrings!"と彼女が身に着けていたイアリングを褒めたのです。ブリちゃんは、なじみのお客さんではあるけど、単にお客さんとアルバイトの店員さんという関係です。顔見知りというレベルでしたが、アメリカではごくごく普通の会話だそうです。10日間の滞在の中で、一番のカルチャーショックでした。
I like your earrings.は、学校文法で言うとSVO(主語+動詞+目的語)です。英語の語順で言うと「私は、好きです、あなたのイアリングを」と言っているに過ぎません。「いらっしゃいませ」はMay I help you?と言うと教科書には書いてありますが、実際の場面では、簡単な挨拶と、相手との距離を縮めるような一言で済ますことが多いと思います。
さっそくですが、これから出会う友人や同僚、または家族に、I like your ~.というフレーズで3つ言ってみましょう。~には、suit, tie, dress, shirt, sweater, vest, shoes, hair style, smile, bag, wallet, purseなどが入ります。また、もう少し上級者になると、I like the way you talk.のように、「~の仕方」という意味の<the way +主語+動詞>でも言ってみましょう。
実は、ある英語の専門家が、5文型の中でSVOが一番頻繁に使われると言っています。日常会話でも、小説の中でも、半分以上がSVOです。8割ぐらい占める場合もあります。
ですので、英語を話そうとするときは、「誰が、何する、何を/誰を」という語順を意識しましょう。ある有名な歌の中でも、"I love you! I need you! I want you!"すべてSVOです。
今日からしばらくは、相手との距離を縮める言い回しを意識してみましょう。