スペシャルインタビュー
英語を活かしグローバルに活躍されている方や話題の企業や団体にインタビュー
- 株式会社みずほフィナンシャルグループ
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- 左:
- グループ人事部 採用チーム 次長
朝日 章吾さん
- 中央:
- グループ人事部 キャリア開発室 参事役
佐藤 賀雅さん
- 右:
- グループ人事部 キャリア開発室 参事役
片山 英治さん
前編に引き続き、みずほフィナンシャルグループのグループ人事部のみなさまにお話を伺いしました。前編の内容はこちら
“ビジネスでも自ら世界を渡り歩き、より難易度の高いスキルを身に付けようとすることで、より大きなチャンスを得ることができる”
人材を採用するにあたり御社グループのビジョンをお聞かせください
- 朝日さん:
- 当グループを希望する学生さんには、『 <みずほ>には求める人物像はありません』と言ったりしておりますが、それはビジネスフィールドが多岐に亘るため、多種多様な人材を求めているからです。また、英語力があることを前提に採用することは基本的にありません。語学はスキルなので、後からでもついてくるものだと考えております。海外でビジネスをする場合、コミュニケーション能力があることの方が私は大事だと思います。よく学生さんには、「スキル」よりも「ウィル」だと常に言っています。今、英語力がなくても『 <みずほ>に入ってグローバルビジネスがしたい』という強い気持ちがあれば、内定を取ってからも入社まで時間がありますので、自分でスマホを利用して勉強したり、英会話スクールに通ったりすることもできます。また、入社してからも研修プログラムが豊富にありますので十分習得することができます。英語は一つのスキルなので、やる気があり、『銀行ビジネスがやりたい』『メガバンクで、国内と海外、日本とアジアの架け橋がしたい』などお客さまのために金融ビジネスを通じて貢献したいという思いの方が重要だと思っています。
- 編集部:
- 実際の採用活動では、条件を固定せずに人物面を重視しているということですね。
- 朝日さん:
- 学生の皆さんはまだ働いたことはないので、面接のときに『中堅中小企業相手の営業をやりたい』と思っていても、実際会社に入って中堅中小企業の営業を経験していく中で、『もっともっと大きな会社を担当したい』というキャリアの転換や思考の伸びが出てくることも往々にしてあります。私自身そうですが、毎年毎年やりたい仕事は可変的であるべきだと思っています。私は幸せなことだと思っていますが、「One MIZUHO」というように当グループには色々な部署と日々連携してビジネスをすすめています。銀行のみならず信託、証券もありますので、会社を辞めなくてもグループ会社間の転籍異動ができます。いわゆる支社内転職が出来るのです。今日の議題とは異なりますが、ジョブ公募制度という社内公募制もあり、10数年前からスタートしていまして、2002年当初は63ポストしかなかったジョブ公募のポストも今年は181ものポストに増え、社員が自ら手を挙げてチャレンジできるという水平の公募があり、一方でいわゆる垂直のジョブ公募である若手の支店長公募制や課長公募制があります。また、色々なビジネスオポチュニティを多く用意していますので、当グループで働くことの満足度は高いと思います。研修制度やeラーニングなど多くの教育コンテンツがあり、自宅でも財務、税務、商品知識、一般のビジネススキルを含めた豊富なメニューを揃えていますので、学ぶための環境は整っています。
- 佐藤さん:
- 今はやる気のある人にとってみると、とても恵まれた時代だと思います。いくらでも学ぶ機会も場もあります。あとは、いかにそういうやる気のある人間に活躍できる場を提供していくか、よりモチベートしていくか、それが我々教育担当者の役割なのだと思っています。
- 編集部:
- 昨今、若者の離職率の高さも問題になっていますが、そういったことへの対策にもなっているということでしょうか。
- 朝日さん:
- 先ほどお話しさせていただいたことと重なりますが、キャリアの志向性は変わりますし、ビジネス環境も日々刻々と変わりますから、『この時こうだったのに』ということはないとは言えません。早期退職もあることはありますが、世の中の離職率に比べれば、極めて低いです。それにはいろいろな施策などがありますが、できるだけ採用の段階で色々な現場の社員にセミナー等で、学生さんに会ってもらい“等身大”の<みずほ>の現場を知っていただき、色々な人がいて色々な働き方をしていることをオープンに、ある意味生々しくお話ししています。学生の皆さんに仕事の厳しさなども伝えて、そこで納得して入社してもらった方が何かあった時に『あれだけ色々な話を聞いて最後は<みずほ>に決めた。20歳以上の大人の自分が決めたんだ』という覚悟が生まれてくると思います。そういう覚悟を持つと腹が据わり仕事にも馬力が出てくると思います。
TOEFLテストについてのお考えをお聞かせください
- 佐藤さん:
- 英語教育という観点から申し上げますと、全て選択肢から答えを選ぶテスト形式で良いのかという疑問があります。今、大学入試などへのTOEFL®テストの導入が検討されているようですが、TOEFLテストのように4技能を測定する試験が世の中で当たり前に活用されるようになれば、企業も採用しやすくなるのではないでしょうか。ただ、TOEFLテストは敷居が高い。留学生を見ていますと、TOEFLテストのスコアを上げるために、半年から1年間くらい予備校等に通いつめ、お金も時間も猛烈にかけながら勉強している。もう少し、教える側でより安価で短時間で効果が出るプログラムを提供していただけると裾野が広がるかもしれません。
最後にTOEFL Web Magazineの読者にメッセージをお願いします
- 朝日さん:
- 私はよくゴルフに例えて話すのですが、英語でも上手くなればなるほど練習や準備にかける時間も労力も費やすことに労苦を感じなくなり、自然にもっともっと練習しようと思うようになります。私自身につきましても、今まで日本で日本語でしかビジネスができませんでしたが、海外に行って各国の方と仕事して、目の前がバッと広がったという実感があります。『国境を越えた』という感覚といいますか、そういう思いを味わうことができました。海外で働くことで、英語で躊躇せずにお客さまのグローバルビジネスのチャンスを一緒に後押しできるという機会を得ることができました。英語がすべてではありませんが、これからの世の中を見据えると、英語は必修になりつつあります。また、英語に限らず大学の授業でも難易度の高い選択必修の科目を履修して、自らトライして、単位を取って卒業した方のほうが、ビジネスでも自ら世界を渡り歩きより難易度の高いスキルを身に付けようとすることで、より大きなチャンスを得ることができるのではないでしょうか。
- 株式会社みずほフィナンシャルグループ
- みずほフィナンシャルグループは、グループ内に「銀行・信託・証券」を自前で保有する日本で唯一の総合金融グループです。主なグループ会社には、国内最大級の顧客基盤を有するリーディングバンクであるみずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券があり、グループ全体で、国内外約890拠点に約55,000人の従業員が働いています。
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