日頃からAuthenticな教材を使って学習されている方も多いかと思いますが、私が現在行っているトレーニングの一環をご紹介します。
私はダニエル・ピンク(英:Daniel H. Pink)という作家を追いかけています。彼の事はTEDで知りました。彼の「Evidence Based」な語りがディベートの参考になると思ったのです。
昨年、彼の新刊『To Sell Is Human』(*1)が発売され翻訳本を購入して読みました。その後、たまたまこの本のオーディオブックの存在を知り、早速購入したところ、その著者が朗読しているので驚きました。自分がTEDで聞いたあの声で耳からも目からも、情報が入ってくるわけです。 なお、日本語タイトルは『人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!』(*2)です。教育についても示唆深い内容が書かれていますので、是非手に取っていただければと思います。
翻訳本で大意をつかみ、原書に挑む。それは多くの人が行っていることだと思いますが、私のように英語の書籍に恐怖心がある方にお勧めなのは、オーディオブックを聞いている状態で電子書籍を読む方法です。
変化のあるトーン・間を伴った朗読者の声は、思った以上に脳へ「情報」がインプットされるのを実感できると思います。
原書購読に孤独感を感じた私は、まさにマラソンの伴走者がいるような心強さを感じました。1冊6時間かかりましたが、一気に読み聞き終えました。
オーディオブックで忙しい通勤時間に聴覚からインプットするのも良いのですが、文字情報も加えていくことで、リーディングが苦手な方も少し自信が持てるようになるのではないでしょうか。
読了後は、彼の朗読と同時に音読する練習を行います。発音、ピッチの高低、トーンの使い分け等、表現が豊かです。教科書や参考書にはない「使えたらカッコいい」フレーズがたくさん出てきます。
トレーニングの成果を何で試しているか。世界各地でダニエル・ピンクの講演会が開催され、YouTubeにアップロードされています。文字情報や音声情報だけでは伝わりづらい情報でも「講演」ビデオから、ジェスチャーやプレゼンテーション等のビジュアルエイドを活用して見ることができるので、より理解ができ自信になります。
まさしく「リスニング力は発音力」。ダニエル・ピンクの「講演」は聴衆に質問を求め意見交換で終わります。そこでのやり取り、特に質問に答える際の彼の言葉掛けは私自身のファシリテーション能力の向上につながっています。
[参考サイト]
○ファンになれるスピーカーを探すなら:TED www.ted.com
○TEDのサブタイトルをより効果的に学習するなら:デジタルキャスト http://digitalcast.jp/
○洋書を購入するなら:http://www.amazon.com & http://www.amazon.co.jp
kindle版は日本版よりも
アメリカ版の方が、値段が安い場合があるので両方アカウントを作ると良いと思います。
(*1)『To Sell Is Human』 Canongate Books Ltd/Daniel H. Pink(著)
(*2)『人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!』 講談社/ダニエル・ピンク(著)