高杉良の「虚像の政商」(上巻)に「せっかちは普通の人の3倍働きます」というセリフがあります。日々忙しい中の私たちは、英語学習においても、せっかちは隙間時間ですら英語学習に費やすのではないでしょうか。という私も超せっかちで、いろんなことを同時進行で行っています。今回は「時間がない中でも英語をBrush Upしたい」という方に、隙間時間の英語学習法を携帯アプリを通して紹介したいと思います。
私は現在、教育委員会に勤めています。そこでは完全に12時~13時までが休憩です。私はその1時間を仕事から離れ、自分のための時間と位置づけました。そこで時計を見て、12時25分になったらさっと職場を離れ、2階にある図書館に行きます。そして、テキストとiPhone&イヤホンを手にし、英語に触れる時間と決めました。そう決めると意外と実行できるものですね。気分で勉強するのではなく、時間で勉強するようになったのです。
そのために必需アプリが「ネットラジオ」です。Apple Storeで「ネットラジオ」と検索すると、すぐにヒットします。これでNHKのラジオが聴けます。昼の30分間で2番組連続して聴くことができるのです。時には、イヤホンをして、運動不足を解消する狙いで、山道を散歩しながら(職場は山や川が近くにある山間部)リピートなども思いっきりすることができます。
私はネイティブ並みに英語の聞き取りができるようになるために、2つのリソースで自在に聞き取れるだけの力を付けたいと思っています。1つは「ニュース」であり、もう1つは「映画」です。この2つが聞き取れるようになれば、ネイティブ並のリスニング力が付いたと言えるでしょう。
また、聞き取れた結果として、私にはネイティブと一緒に笑うという目標もあります。笑えるということは、英語が聞き取れているということになります。同時に外国のユーモア(=笑い)を理解していることになります。そこで海外版のラジオやトークショーなどを聞くことができるアプリが次です。
TuneIn Radioはご存知でしょうか。日本のラジオ局も含めて、アメリカ、オーストラリア、カナダなど世界のラジオ番組を聞くことができます。またラジオでなくトークショーもあります。私のお気に入りは、笑いのある「コメディー」です。これは自分を試すことができます。つまり、ラジオから笑いが出た時に、私も笑えるか、、、です。たいていは理解できずに笑えないのですが、時々同時に笑うことができると、とても嬉しいです。電車の中や歩いている時などの隙間時間に、せめて耳だけでも鍛えようと思って、聞くようにしています。
もうご存知だと思います。TEDは10分~15分程度のプレゼンテーションです。映像もありますので、耳からだけでなく、目でも英語を話している人の表情とかで内容を掴むことができます。また、時々、聴衆から笑いもありますので、どこでどう笑いが出たのか自分の英語の聞き取り力と比べることができます。これの活用法はズバリ、「音声→字幕→音声」の3回の聞き取りです。
TEDは、内容によって、設定を変えると英語の字幕や日本語訳が出ます。そこで、字幕を目で見て、何と言っているのか確認することができます。そこで最初は音声だけで聞き、次に英語の字幕を出すと「ああ、こういうふうに言っていたんだ~」と理解します。その後もう一度、また音声だけで聞きます。すると1回目で聞き取れなかった英文も、この段階で文字が音として認識され、理解することができるようになっています。
海外のニュースを聴いて理解できるリスニング力をつけたいときは、映像がある番組を見ながら、映像で内容を推測しながら、聞き取るといいでしょう。
私の携帯には、ABC Newsがアプリで入っています。もちろん、パソコンでも見ることは可能です。いつでも見られるように、iPhoneやiPadに入れておき、200wpm(1分間で200語)でしゃべる英語の聞き取りをしましょう。ニュースですので、映像があり、1つのニュースの時間も5分程度なので、どんなトピックなのか(概要)、どんな内容なのか(要点)を聞き取る訓練になります。
昔に比べるとネイティブの英語を学ぶ環境は豊かです。方法を考えれば、学習の継続化は図れます。とにかく続けること、、、。続けることで、英語は身に付けることができます。まずは、時間を決めましょう!