え?何か新しい英語学習法を探している?では、「英語落語」はどうでしょう?
今回は、落語に詳しくない方でも実践できる英語学習法、「なんちゃって英語落語」をご提案します。
「英語落語」の利点は、
です。落語は、会話で成り立っているので、会話表現を覚えることができます。また、文脈のない文章を丸暗記するのではなく、ストーリーがある訳ですから、誰が、どこで、どんな関係の誰に、どんな感情で話したのか等のシチュエーションとともに表現を覚えることができます。そうすると同じような場面に出会ったとき、同じ感情になったとき、覚えた表現が自然な形で、しかも反射的に出てきます。使える会話を自然な形で覚えることができるのです。何より、一人で練習でき、おまけに登場人物A、B両方の台詞を覚えてしまえるのです。
では、実際にどうすればいいのか。ここでは、落語に欠かせない技術の中から「上下(かみしも)」だけを取り入れて実践してみましょう。
落語の形で演じる時のポイントは、「上下」です。これは、顔を左右に向けることで登場人物を演じ分ける技術です。登場人物がA、Bの二人なら、Aの台詞を言う時は右を向き、Bの台詞を言う時は左を向き、演じます。本当はもっと繊細な技術なんですが、「なんちゃって英語落語」ではそれだけで十分です!
落語の形を覚えたら、次は、内容、スクリプトですね。よく、「スクリプトはどうされていますか?」と聞かれますが、まずは英語の教科書はどうでしょう。教科書の中にあるダイアローグは文法のポイントが盛り込まれていますから、バランスよく勉強できますね。ただ残念なことにオチがありません。そこで、次に短いジョークをスクリプトとして使ってはいかがでしょう。オチのつけ方を体験したら、発展として、教科書のダイアローグにオチをつけてみるという練習もいいでしょう。もちろん、教科書にこだわることはありません。どんなダイアローグやスキットでも大丈夫です。
■スクリプト例
時間を問う会話のダイアローグ。これでは面白くありませんね。この後、
と加えると、オチがつき、落語らしくなりますね。どうでしょうか。
さあ、実際に演じてみましょう。ト書き、スクリプトをしっかりと読み込み、キャラクター、シチュエーションを把握。え?ダイアローグが短すぎてキャラクターがはっきりしない?そんな時は自分でキャラクターを設定します。年齢、性別、職業、居住地、ファッション、趣味など、細かく設定。そして、しっかり暗記。暗記ができたら、座布団の上に正座し、キャラクターを意識し、上下を振りながら演じてみましょう。
「英語落語」というと、ハードルが高くなります。だからとりあえずやってみる「なんちゃって英語落語」です!重要なことは、「シチュエーションとともに覚えること」と「上下」を振ることです。一人で手軽に練習できる「英語落語」のほんの入り口だけですが、ご紹介しました。これで貴方も英語の達人…なんちゃって!