英語を楽しく学ぶ学習方法としてダントツにおすすめなのが「映画一本まるごとディクテーション」です。
ミュージカル映画は最初に挑戦するには最適。『アナと雪の女王』など旬の映画や、古いですが『サウンド・オブ・ミュージック』『マンマ・ミーア』『天使にラブソングを』などはきっと中高校生のみなさんも気に入ると思います。
使える常套句満載でおすすめが恋愛コメディー。『ユー・ガット・メール』のトム・ハンクスやメグ・ライアン、『あなたが寝てる間に…』のサンドラ・ブロックなどの英語は聞き取りやすく、いつか使いたい表現がたくさんあります。
ファミリー対象の大ヒット映画もおすすめ分野。『フォレスト・ガンプ』は英語もゆっくりだし、『E.T.』や『ホーム・アローン』などは教科書にも掲載されているのでおなじみですよね。
古くとも色褪せない映画史上に残る映画もおすすめ。『ローマの休日』から、ヒッチコックの『サイコ』などはいかがでしょうか。
他にもおすすめはいろいろありますが、英語の台詞量から見てやや古い映画がおすすめです。
これと1本決めたら、とことんその映画を見て内容を頭に叩き込みます。日本語音声・英語音声・日本語字幕・字幕なし、どんな方法で見ても構いませんが、この段階では英語字幕は見ないでおきましょう。「あ、この場面ではこう言っているはず」とわかるくらい映画をしっかり見ておきます。
DVDの英語字幕は台詞を100%正しく再現しているわけではありませんので、英語スクリプトを手に入れましょう。今ではインターネットで簡単にダウンロードできます。おすすめサイトはhttp://www.imsdb.com(The Internet Movie Script Database)。たいていの有名な映画がありますが、見つからない場合、検索サイトで映画の原題とscriptまたはscreenplayと入れるだけでたいていたどりつけると思います。
さて、いよいよ聞き取って書き取るディクテーションです。1シーンを何回聞いても時間をどれだけかけても構いません。できるだけヘッドホンを使用して浸りきり、集中して一言一句にいたるまで英文を聞き取ること。1回にB5やA4の1枚くらいの分量(びっしりでなくてもOK)を聞き書きしていき、その後書き取った英文を実際のスクリプトと見比べてチェックしていきます。そしてシーンごとに、映画と一緒に発声練習をします。情感を込めてキャストなりきりで台詞を言ってみましょう。それを地道に最後の一文までディクテーションし続けていきます。何日、何週間、何か月かけても構いませんが、できるだけ日々または週ごとなどに同じペースで続けていきましょう。
こうして映画1本丸ごと聞き終えた後、みなさんのリスニング・スピーキング力ともに確実に上達しているのを実感すると思います。そしてその映画がみなさんの最高にお気に入りの一本になっているはずです。
映画って本当にいいですよ!