三田国際学園中学校・高等学校における、TOEFL ITP®テストの導入や活用方法に関して伺いました。
“以前のテストでは測ることができなかった英語力を、可視化できたことが非常に大きかった”
本校を国際化するにあたってインターナショナルクラスを設置し、現在では一学年につき40名弱の国際生が在籍しています。このクラスのホームルームクラスは英語力にかかわらず編成され、日常的に異文化交流や異文化理解を深められる環境を整えています。一方、英語の授業はStandard、Intermediate、Advancedの3段階に分かれています。Standardはゼロベースからの英語教育を行っていまして、国内の公立小学校に通っていた生徒が中心になります。ただ、ゼロベースとはいえ英語ができる生徒も多く、入学前に英検3級や準2級を取っている生徒もいます。Intermediateは3段階の真ん中というよりはAdvanced寄りで、英語でのコミュニケーションに関しては問題がないものの、文法やライティングについては強化をする必要がある生徒たちです。Advancedには主に国際生が在籍しており、英語・数学・理科・社会の主要科目はネイティブスピーカーの教員によるオールイングリッシュの授業を受けることができます。
今回TOEFL ITP®テストを導入した背景としては、ここ1~2年ほど国際生たちの英語力を測る指標を模索していた経緯があります。それまでは入学初年度に別の英語の試験を受けさせていたのですが、高得点を取る生徒ばかりで正確な英語力を測ることができませんでした。そうした状況の中、本校の生徒の英語力に適しており、かつ学内で実施できる試験ということで、TOEFL ITPテストを導入しました。
実際に導入したところ、中学1年生でも600点を軽くオーバーする生徒が相当数いる一方で、Advancedでも400点台の生徒がいることが分かりました。以前のテストでは測ることができなかった英語力を可視化できたことが、非常に大きかったと思います。また、分野別の弱点も把握することができるので、生徒の成績に応じて今後の指導方針を決められるようになったというのも、大きな利点だと思います。
高校についてですが、主に国際生は海外の大学進学に特化したインターナショナルコース アドバンスト(ICA)に進級しますが、そこではTOEFL iBT®テストの受験を義務付けています。すでに中学生の時にTOEFL ITPテストを受験しているので、繋がりも非常にスムーズで理に適っていると思います。そうした点でも、TOEFL ITPテストの導入は本校にとって非常にプラスになっています。