今回取り上げるspeciesは他の一般の名詞にない性質を持っています。以下の例文を見てください。

This is a new species of bird.（これは新種の鳥だ。）

この例文のspeciesは不定冠詞のaが付いていますね。つまりこのspeciesは数えられる名詞の単数形ということになりますが、speciesの語尾には複数を表すsが付いているように見えますね…。実はspeciesは単数形も複数形も同じspeciesという形を使い、「たくさんの種」という場合には、many speciesとやはりspeciesを使うことになるのです。例えばbookは可算名詞で、a book（一冊の本）、many books（たくさんの本）といった単数形と複数形を使い分けますよね。speciesにはそういったことがありません。

こういった単数形と複数形が同じ形の名詞はspecies以外にも、deer（鹿）、sheep（羊）などの動物、carp（鯉）、salmon（鮭）、trout（鱒）などの魚、 Chinese（中国人）、Japanese（日本人）などの国民名、そしてmeans（手段）などがあります。プロ野球のチームに「広島東洋カープ」がありますよね。我が「阪神タイガース」や憎き「読売ジャイアンツ」など（編集者注：筆者は熱烈な阪神ファンです）、チーム名は複数形が当たり前です。でも「カープス」とは言わないのは…、そうcarpはこれで複数形なんですよね。なんでも球団創設当初は「カープス」だったのですが、広島大学のとある教授から単複同形の指摘を受けて変更されてしまいました…。

［　　］に入る適切なものを、①～④の中から一つ選びましょう。

Body language is an important ［　　］ of communication.

① means ② mean ③ meanings ④ meant