“これからは日本人がTOEFL® テストで高い点数を出して、世界に羽ばたくようになっていくべき”
高校教員になる者として、今後の日本の入試制度が変化していくことに伴い、自分自身がTOEFL® テストを受験し生徒に指導できるようにしたかったため受験しました。私は2014年に日本の大学を卒業後、一年間カナダへ語学留学をしました。そして、2015年5月に帰国後、10月から教員として働くことが決まったので「時間があるうちに」と思い、今後の英語教育で求められる4技能を測れるTOEFLテストの受験経験が必要だと思い、受験を決意しました。また、将来私自身の海外大学院への進学を視野に入れて受けることにしました。
カナダ留学中に受けたTOEICテスト(Reading、Listening)では865点を記録しました。TOEFLテストは今回が初受験で、Speakingは日常会話は問題なくできるレベルでしたが、学術的な内容でディスカッションを行うのはまだまだ難しい状態でした。Writingはカナダの大学の学部でも論文を書いて提出する機会はよくありましたが、提出する際はいつも添削してもらっていたので、書く力はまだまだと感じました。
課題は3つあります。1つ目は、語彙力が不足していること。TOEFLテストで高得点を取るにはアカデミックな語彙の学習が必要不可欠です。私が受験を決めたのは8月で受験が9月だったので、語彙力を付けるには準備が足りなかったと反省しています。
TOEFLテストでは自分が全く興味のない分野の語彙や、普段英語を勉強していても見たことのない単語もかなりあるので、TOEFLテストを受験する際にはそのための語彙を学習する必要があると感じました。もちろん、基礎的な4技能の能力が一番大切なのは言うまでもありませんが、いくら能力が高くても語彙がわからなければ意味がわからないこともあると思います。そのあたりがReadingの19点という結果に表れていると思います。
2つ目は、自分のことは話せても、講義や聞いたことを要約するのが苦手だということです。普段、日常会話をするときとは違う能力が必要で、訓練が必要だと感じました。
3つ目は、全体的なWriting能力の低さです。時間に余裕を持って自分の文章を作れなかったこと、結論部分で内容を要約する際、違う語彙や表現を用いてパラフレーズがうまくできなかったこと、そして自然な表現・コロケーションを覚えることが主な課題です。
1つ目は語彙を徹底的に覚えること。CD付きの本を買って、目と耳でひたすら覚える。あとは、TOEFLテストの公式テキスト(The Official Guide to the TOEFL® Test)を使って、Reading部分に出てくるわからない単語の意味を調べ、文章に書きこむ。そして、そのエッセイを何度も読む。やはり語彙だけ覚えるよりも、より実践的な形で読んだり、聞いたりする方が定着は図れると思います。
2つ目は、意識的に会話量を増やすことや自分の意見を英語で述べること。これによってSpeakingの前半部分の対策にはなると思います。後半部分の対策としては、英字新聞など(ネットでいくらでも読むことができます)を読んで要約し、人に伝えるという作業が効果的だと思います。最初から話すのが難しければ文字に書き起こしてみる。そして、それを見ずに話してみる。それに慣れてきたら、ネットを利用してBBC等のニュースやTED Talkを聞いてそれを口頭で要約する。これらのトレーニングが有効だと思います。
3つ目は、基本的なWritingの能力を上げること。そのためにはネイティブによって書かれた論文を読んでよく使われている表現を使ってみる、ネイティブスピーカーが近くにいるなら積極的に自分の書いた文章を添削してもらう、TOEFLテストの公式テキスト(The Official Guide to the TOEFL® Test)やWritingに関する本を買って、Writingを学ぶなどがあると思います。Writingは難しく、マスターするには時間がかかる部分だと思うので、本物の文章にたくさん触れる機会を持つのが大切だと思います。
アウトプットがある試験だということもあり、難しいなという印象です。また、4時間にも及ぶ長時間のテストだということ、他の受験者がSpeakingをやっているときにが自分のListeningやReadingを解かなければいけない場合があるなど、テストそのものに対する慣れが必要であると感じました。これらに関しては、心構えと慣れしかないと思います。自分自身、このテスト結果にはまだまだ納得していませんし、自分の生徒にもしっかりと指導できるよう勉強を続け高得点を取りたいと考えています。
ListeningやReadingが中心の英語に慣れている日本人にとってTOEFLテストは、本当に難しいテストだと思います。しかし、これからは日本人がTOEFLテストで高い点数を出して、世界に羽ばたくようになっていくべきだと思います。TOEFLテストは4技能が問われますし、難しい語彙もたくさん出ます。ですから誤魔化しが効かない試験です。裏を返せば、TOEFLテストで高得点を取ることができれば、英語圏の大学で十分やっていけるのではないかと思います。しかし、TOEFLテストは留学するためのツールであり、通過点です。皆さんはTOEFLテストで高得点を取って、何がしたいですか?大学や大学院に行って自分の好きな分野を勉強することかもしれません。時間はかかるかもしれませんが自分のやりたいことを達成するために今、がんばってください。応援しています。
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