TOEFL iBT® テスト体験レポート

受験経験者による体験レポート。ワンポイントアドバイスも!

  • 村上理紗さん
    甲南大学

  • 【TOEFL iBTテストスコア】2017年10月受験
    56(Reading: 17、Listening:13、Speaking: 14、Writing: 12)
    【TOEFL iBTテストスコア】2018年10月受験
    72(Reading: 21、Listening: 17、Speaking: 17、Writing: 17)
    スコア16上昇

 

“本気になって努力したことが、本当の意味で自分に自信を与えてくれた”

受験目的

私の目的は、中学生の頃からの一つの目標であった交換留学出願のためです。大学入学後すぐに受験を決めました。また「自分に自信をつけたい」というのも目的の一つでした。大学入学当時、受験に失敗したという劣等感から抜け出せず、周りとは違う何かを求めていました。そうすることで少しでも自分が周りより優位に立っていると思いたかったのです。しかし、簡単には事は進まず、TOEFL iBT® テストは私にとってかなりの試練となりました。「交換留学」・「自信をつける」この2つを目的とし、留学に必要なスコアである61点獲得のため大学入学後すぐに勉強を始めました。

受験時の英語力

少なからず、自分は英語が得意だとは思っていましたが、英語の実力はというと高校2年生の頃に英検2級を獲得した程度でした。その当時から、周りの友達やドキュメンタリー映画などに触発され、日本ではわからないことを外に出て行って自分の目で見てみたいという思いを抱いていましたが、ほとんど本格的な勉強はできていませんでした。また、人前で話すことに少し抵抗があり、Speakingはかなり苦手でした。高校の勉強はListeningとReading、Writingがメインでしたので、普段英語を話すという機会が全くない私にとっては、一番の困難となりました。

受験時の課題

初めて、分厚くて重いTOEFL iBTテストのテキストを使って勉強し始めた時、このテストは信じられないほど難しい、自分には無理なんじゃないかと感じました。Reading、Listening、Speaking、Writingの全てがボロボロで、アカデミックな話についていけない自分に愕然としました。とてもショックでした。得意だと思っていたのは全くの勘違いだったと思ったほどです。何より、語彙力の圧倒的不足を痛感しました。わからない単語だらけで、問われていることすら理解することができませんでした。時間ももちろん足りず、採点をしてもそれぞれのセクションで一桁のスコアしか取れないこともありました。元々苦手だったこともあり、Reading、Listeningその二つを兼ね備えた技能が求められるSpeakingは悲惨でした。

受験対策

まず語彙力強化のために、テキストの中でわからなかった単語は専門用語も含めてできるだけ全てをノートにまとめました。毎日暇があれば覚えられるように、ノートをいつも持ち歩きました。そうしていくうちに、Readingはなんとか時間内に解答を終えられるようになりました。次にListeningはひたすらに問題を解き続けました。アカデミックな内容の英語に慣れることが一番役に立ったと感じています。また、WritingはTEDの動画などを見て、その感想をパソコンで打つ練習をしました。何度も練習をしていくうちに、文章を書く上で使える言葉が見つかりました。そういった言葉が実際のテストでも自分の武器となり、大変役に立ちました。最後に最も苦労したSpeakingについてです。幸運なことに私と同じようにTOEFL iBTテストでスコア獲得を目指す友達がおり、その友達もSpeakingに苦戦していました。そこで私たちは月に何度かFaceTimeで英会話をするという試みをしました。意外なことに、友達とであれば英語で会話をしていても楽しいものです。そこで少しずつ「自分は話せる」という自信をつけることができました。一人では辛い勉強も、その友達、同じ目標を持つ仲間がいたからこそ乗り越えることができました。

受験後の感想

私は3回目の受験でやっと目標であったスコアを獲得することができました。目標点よりも11点高いスコアを獲得できたときは、交換留学への一歩が踏み出せた喜びを感じたと同時に、自分に少し自信を持つことができました。受験の目的で書いた通り、あの頃の私は劣等感に溢れており、TOEFL iBTテストを優越感に浸るための手段にしようと考えていました。しかし、そんな目的で受験しても、努力は長続きしないものです。2回目の受験を終えて、それが1回目の結果よりも悪かったことはまさに、本当の熱意がなければ目標など実現できないのだということを思い知らせました。次のテストが出願できる最後のチャンスというギリギリの状況に追い込まれ、やっと私は本気になりました。先ほど書いた受験対策のほとんどは3回目の受験前に行ったものです。結果は自分の努力を認めてくれます。TOEFL iBTテストは私にとっての試練でしたが、本気になって努力したことが、本当の意味で自分に自信を与えてくれました。「やればできる」ということを教えてくれました。わざわざ留学なんてしなければしんどい思いをしなくて済むのに、と思うこともありましたが、これからさらなる試練を乗り越えていくためにも、この大変だった受験勉強は私の糧になったと確信しています。

メッセージ

ここまで私の体験レポートを読んでくださった方も今、私とは目指す場所も目標も違うとは思いますが、これからスコア獲得を目指す、もしくは現在進行形で勉強に取り組んでいらっしゃることと思います。一言でTOEFL iBTテストの勉強と言っても、苦労する部分は皆違って当たり前です。従って、私の経験談がお役に立つかどうかはわかりませんが、最後に私が受験勉強を通して感じたことをお話ししたいと思います。

TOEFL® テストやその他の資格と言われる試験の勉強には大学受験などと違い、自分が目標点をクリアするまでは終わりがありません。だからこそ、時間を無駄にせずに、やると決めたらすぐに勉強に取り組んでいただきたいと思います。私はスコア獲得まで、1年以上かかりました。しかし、最初の1年間はほとんど何もしなかったのと同じだと思っています。皆さんが取り組んでいらっしゃる、またはこれから取り組もうとしているこの受験勉強は、あくまで目標達成、夢の実現の手段でしかありません。その先に進むための手段です。私は、この手段を手にいれるまでに多くの無駄な時間を費やしてしまったと感じています。スコアを獲得した後の目標達成、夢の実現に向けて、いますぐにできることを始めてみてください!一学生にすぎない私の話をここまで読んでくださりありがとうございます。皆さんのご健闘を祈っています。

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