Listeningのスピードに慣れるための勉強・対策はありますか
Listeningのスピードについていけません。スピードに慣れるために普段からできる勉強・対策はありますか。
TOEFL®テスト開発・運営団体である米国非営利教育団体Educational Testing Service(ETS)の公認トレーナーとして活躍されている3名の先生方に、読者の皆様からよくいただくTOEFL ITP®テストや英語学習に関する疑問質問にお答えいただきました。
音の連結のメカニズムを知り、authenticな素材を用いて自然なスピードに慣れる
東洋大学 金子雅也先生
ネイティブスピーカーが自然なスピードで話す時に起こる音の連結のメカニズムを知ることも重要です。専門的にはconnected speechと言い内容も多岐にわたりますが、TOEFLテストに出題されるものであればblending (got toがgottaになる)、elision(themが'emになる)、ellipsis(Wanna hang out?など文中から単語((Doとyo)の消失)等があります。教材を用いて、これらの直接学習から始めてはどうでしょうか。メカニズムを理解したら、ディズニー映画など英語学習者用に簡易化されていない素材を用いてリスニングを行うと良いと思います。その際は、2~3分のシーンを(1)内容理解、(2)言語理解、と目的を分けて聞いてほしいと思います。
語彙レベルと語彙のカバー率を押さえて、効率よく学ぼう
武庫川女子大学 川西慧先生
YouTubeやTED Talksなどで、ご自身の興味のある分野、トピックの動画を定期的に見てみてはいかがでしょうか。興味のあるものを選べば、毎日継続して視聴することも可能です。TED Talksでは字幕を出すことや、Transcriptを見ることも可能ですから、一度聞いてからTranscriptを読み、理解した上でもう一度聞くなど、さまざまな勉強法も可能だと思います。また、時間の短い動画の視聴から始め、徐々に長い動画を視聴するようにしてみてはいかがでしょうか。
リスニングにはシャドーイング
城西大学 鬼頭和也先生
速聴とシャドーイングで鍛えてみましょう。リスニングは速いスピードで聞いてください。最初は難しいですが、テキストを見ながら聞くことや、日本語で書かれた要約を参考にして全体像を頭に入れて聞くことで徐々に理解できるようになります。またテストのリスニングではゆっくりと聞こえるため、余裕をもって内容を把握することができます。シャドーイングはスピーキングの訓練に思えますが、リスニング力を鍛えることもできます。
■リスニング強化に使えるシャドーイングの論文
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テキストの難易度がシャドーイングトレーニングの効果に与える影響とリスニングメタ認知ストラテジーへの影響
TOEFL ITP®テスト(団体向けTOEFL®テストプログラム) 概要
このビデオでは、TOEFL ITPテストの概要について説明いたします。