ETS公認トレーナー直伝 TOEFL iBTテスト対策、ここがポイント!

2016.02.23

Listening【対象レベル:初級】

第36回 レベル別・TOEFL iBT® テスト4技能対策②
「初級Listening対策・語彙とフレーズの習得法」

皆さんこんにちは。暖冬続きだと思ったら、寒波が訪れたりと大変でしたね。体調管理は大丈夫でしょうか?
さて今回はレベル別・TOEFL iBT® テスト4技能対策の初級Listeningです。

Reading同様、まず基礎的な対策として挙げられるのがListeningに必要な語彙です。ただReadingと違う点がありますので、以下の通りに語彙習得を進めてください。

必須Listening語彙・フレーズ習得その①会話必須フレーズ

TOEFL iBTテストのListeningの一部は長い会話で構成されます。通常は教授やアドバイザーといった大学関係者と、学生との間の会話が扱われ、特に学生が何かしらの困っている点や悩みを相談するパターンが多く出題されますので、まずは「問題点と解決策」を示すフレーズを確実に習得しましょう。いくつか例を挙げましょう。

<問題点を示すフレーズ例>
- My problem is that…
- I’m having a hard / tough time ___ing…
- I can’t seem to…
- I was wondering if you could…
- I wasn’t really expecting…

<解決策を提案するフレーズ例>
- How / What about...?
- Why not...?
- It might be a good idea to…
- What would you say to...?
- What do you think about...?
- Shouldn't you...?

必須Listening語彙・フレーズ習得その➁講義必須フレーズ

会話に加えて、Listeningセクションでは講義・ディスカッションが出題されます。つまり実際の授業の様に、先生が授業内容を学生に講義する形式です。ここで必要な語彙・フレーズは、教授が講義の中で発する転換語です。転換語とは話の流れや情報の役割を示すフレーズですので、これを聞き取るようにまずはしっかりと語彙を増やしましょう。以下は代表的な転換語の例です。

<講義のポイントを示すフレーズ例>
- There are three reasons why…
- A major development in…
- Why it was so important is that…
- What I want to focus on today is…

<情報の役割を示すフレーズ例>
- On the other hand…(対比)
- On the contrary…(比較)
- Similarly,…(類似)
- And in fact,…(強調)
- Furthermore, …(追加)
- A term for…(用語の定義・説明)
- For instance, …(例示)

<結論を示すフレーズ例>
- As a result,…
- Consequently,…
- In the end,…
- From this we can see that…

必須Listening語彙・フレーズ習得その➂アカデミック語彙

最後はReading同様、アカデミック語彙の蓄積が必要となります。音声をたくさん聞く練習をして、ある程度話のスピードや展開についていけるようになったとしても、扱われているトピックに関する語彙が少なければ、講義を理解することはできません。理系分野の単語は前回(第35回 レベル別・TOEFL iBT® テスト4技能対策①「初級Reading対策・必須アカデミック語彙習得法」)でご紹介しましたので、今回は文系分野の単語をいくつかご紹介します。

Anthropology(文化人類学) artifacts 工芸品、芸術品
  evolution 進化
  excavate 発掘する
  myth 神話
American History(アメリカ史) Colonists イギリスからアメリカへの移民、移住者
  colony 植民地
  legislation 立法、議会
  ranch 大牧場
  ratification 承認
  settlement 入植地、集落
  the Civil War 南北戦争
  slavery 奴隷制度
  tribes 部族
Psychology(心理学) consciousness 意識、意識がある事
  depression 憂鬱
  amnesia 記憶喪失
  phobia 恐怖症
  behavioral science 行動科学
Art/Music (美術・音楽) apprentice 弟子
  ceramics 陶磁器
  ensemble 合奏
  patronage (芸術や事業への)後援、支援
  portrait 肖像、人物像
  repertoire レパートリー
  sculpture 彫刻
  choreograph 振り付け
  composer 作曲家
Other Social Science(その他) consumption 消費
  era 時代
  migrate 移住する
  per capita 一人当たり

 

前回(第35回 レベル別・TOEFL iBT® テスト4技能対策①「初級Reading対策・必須アカデミック語彙習得法」)同様、まずはこの表を参考に、必須語彙と分野をチェックしましょう。そしてこれらの単語を含むアカデミックな例文などに目を通して、実際にどのように使われるのかを確認しましょう。

それでは今回はこの辺までにしましょう。次回(第37回 レベル別・TOEFL iBT®テスト4技能対策③「初級Speaking対策・Independent Task必須フレーズ習得法」)は「初級Speaking対策」をお届けします。お楽しみに!

五十峰 聖先生
  • 五十峰聖先生
  • ETS Authorized Propell® Facilitator
    ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator
  • 桜美林大学 芸術文化群 特任講師
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