ETS公認トレーナー直伝 TOEFL iBTテスト対策、ここがポイント!

2017.05.23

reading 【対象レベル:全員】

第54回 レベル別・TOEFL iBT® テスト 4技能対策⑭
「総集編とアドバイス」―その6―

総集編④:Speaking 復習方法②

イントネーション

発音同様に重要なのがイントネーション(抑揚)です。ではなぜイントネーションがそれほど大事なのでしょう?

答えの1つとしては、個々の発音よりも全体としての「音のまとまり」がよりネイティブっぽくなると、トータルで聞いたときに自然に受け取られやすいからです。特にTOEFL iBT® テストのように減点方式の採点ではないテストにおいては、多少の個別の発音エラーや聞き取りづらい部分があったとしても、全体を通してのクオリティが優先されるので、あまり得点に大きくは響きません。

ではイントネーションを向上させるには、どのような練習が効果的なのでしょうか?

 

a)スラッシュリーディング

長文を音読する際に、ある程度の単語のかたまりごとにスラッシュ(/)を入れて、それを意識しながら音読する練習です。これを行うことで、適度な「間(ま)」を意識することができます。例えば以下のようになります。

“We’ve been talking about / the art world / of the late nineteenth century/ in Paris,/ and today/ I’d like to look at the women/ who went to Paris at that time /to become artists./ Now, /um, /from your reading,/ what do you know about Paris/… about the art world of Paris/ during the late nineteenth century?/”

(TOEFL Quick Prep Vol.2より抜粋)

簡単そうに見える文章でも、ただひたすら速く、フラットに読むのではなく、スラッシュ一つ一つを意識して、次に移るまでに一呼吸置くようにすると良いでしょう。

 

b) センテンスストレス

ここでいうストレスとは強調のことです。センテンスのどこを強調するかによって意味も変わってきます。以下の例文で、斜体を強調してみます。

John forgot to call me on my birthday.
(忘れたのはジョンであって、他の人ではない)

John forgot to call me on my birthday.
(ジョンが「忘れた」ことを強調したい)

John forgot to call me on my birthday.
(ジョンが忘れたのは私に電話をするということを強調する)

・・・

 

このようにセンテンスを音読する際に、ストレスの位置を変えながら何パターンか練習してみましょう。そうするとそのうち自然と「この意味に強調したいから、ここを強めて話すようにしよう」という意識が働いてきます。ネイティブスピーカーは自然とできているわけですが、ノンネイティブの我々は練習して体得するしかありませんね。楽しみながら行いましょう。

では今回はここまでです。また次回(第55回 レベル別・TOEFL iBT®テスト4技能対策⑭「総集編とアドバイス」―その7―)お会いしましょう!

 

五十峰 聖先生
  • 五十峰聖先生
  • ETS Authorized Propell® Facilitator
    ETS TOEFL ITP® Teacher Development Workshop Facilitator
  • 桜美林大学 芸術文化群 特任講師
  • プロフィールはこちら
TOEFL iBT Speaking Section Scoring Guide
テスト構成
上記は掲載時の情報です。予めご了承ください。最新情報は関連のWebページよりご確認ください。

 

ETS公認トレーナーが解決!TOEFL® テスト質問箱

ETS公認トレーナーに聞いてみよう!TOEFL ITPテストFAQ